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雨の音がする。
こちらは自動放送です『DREAM』より皆様へ
雨は止まない。
中庭の扉を開けた雨は、いつしか建物にヒビを入れた。
次の快晴は未定です
廊下や個室は雨漏りが酷く、もう使えない。
プールに落ちた誰かは、溶けて流された。雨に打たれたように。
バンケットの舞台はいつの間にか幕が落下していた。
雨音と景色以外の舞台は公演されていない。
こちらは自動放送です
食堂の奥の扉が壊れていた。『箱』と共に。
開けたら、雨水が溢れて消えてしまった。
ロビーの大扉がとうとう、壊れて開いた。
中庭が見えた。
『資源』はもう役に立たない金貨となった。
自動変換も働かず、ただ増え続けるだけのもの。
停電はなくなった。そも、ずっと灯りはついていない。
通信機からの放送だけが、繰り返され続けている
腹は減る。傷は増える。人は減る、『資源』と水量だけが増える。
ピシッ。
………目の前の壁が、天井が、ひび割れる
開けた視界に殺風景な中庭が、無限に繰り返されて広がる。
通信機からの放送が、事実だけをならべている。
『こちらは自動放送です』