ネクサス（おおごえ） (Eno:34)

とある研究機関により作られたクローン
オリジナルと完全に瓜二つのように作られたが、お猫様がクローン製造の端末で遊んだせいで、なにもかもごちゃごちゃなクローンとして生まれてしまった。

他の個体より声が大きい。ヘビースモーカーなので、よくむせる。




抑圧。オレが感じとったもの。
クローンとしてのオレから削ぎ落とされなかった、「自由にあれこれしたい」という欲求。
発声を、入室を、一人称を、自分にしかないものにしたくて。『ネクサス』に縛られることなく、「自分」を押し通した。

しかし。自分よりも、抑圧されている人がいた。
原罪を背負い、鳥籠の中で蹲る女性。
どうにかして、彼女に『自由』を掴んで欲しかった。

だから、造り物の手を伸ばした。狭いその檻より、自分の腕の中での方が、羽を伸ばせるだろうと思ったから。
そうやって少しでも『自由』を与えれた方が……オレは嬉しいし。

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ケーキナイフで、ホールケーキを6つに切り分ける。アイツのためにも、1つは鏡の前に備えて、残りを4人と1人で分けて食べよう。