ロッカーやソファ、誰もいない受付がある
テレビと、壁の上の方にスピーカーがある
窓はなく、扉も開かないが空調は良い
寝不足はカードデッキを確認した。何か出てきたようだ
「いいのかい?ありが……10個」
たくさんもらった。沼に引き込もうとしているのか……?
とりあえず開けてみよう
「あっずるした!!!!狼さんはしぜんにとれるのをまつんだよ~!取り除きはひとのあたたかあじがないよ~~!!!」
やんややんや!無視して構いません。
「殺…… いきなり物騒な単語が出るじゃねーの やめてくれよお」
「あとはそうだな…快楽殺人なんてもってのほかだ。やめとけよ、絶対。」
「お、カードに興味がおありで?」
「いっぱいあるのであげますよ」
なんだいと聞かれているのに特に説明もなく、そちらに未開封のデッキをぽいぽい投げてよこした。
カードを大切に扱わないやつに、カードファイターの資格はないぜ!!!
イシヒデ から異常が取り除かれた
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 「何!?あと何時間か!!!?」 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「狼はとれないけどね」
「あと何時間かそのままなんだよ~?」
「あっ本当だ……」
なんか生き返ったようだ……わからないけど、なんかわかった……
「あ、そうなのか……そうなの?」
説明してもらって余計わからなくなった……。
「ありがとう……。何だいそのカード」
わからないことは置いておいて、開封されていくカードに興味を示す。
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 「怖いのはもしもここから出れた後だ。死への恐れを忘れるなよ。」 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「気にしないでいいですよお兄さん……」
「なんか知らんがここでは30分おきに生き返ります」
デッキ開封しつつ、困惑気味のお兄さんには一応説明をいれておく。
「くそっこちとらワンオペなんだよ 今はなんの権能もねえし神チャンとの連絡もとれねえしよお……
動けるなら何とかなんねえか?」
(ごそごそ いいアイテムはないかと懐をまさぐっている)
「えっ……」
人が次々と……でもなんか元気そう?そういう遊びなのか……?
「イシャリはドッキリだから生きてるけど、お人間ちゃんはしんでるよ~」
「なむあみあーめん」
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 「俺は本当に死んでいるのか?もしかしてこれはドッキリではなかろうか?」 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
イシヒデ は缶詰を開けた。ツナのおいしそうな香りがする
「や~いしょくむたいまんてんし~」
死人にめっちゃ口あり。うるせえ。
「ウワーッ!!!」
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 「だがしかし、死んだはずなのに生きている心地もする。変だ。」 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「俺はご帰宅のお天使さまだからな、安全に帰さないと職務怠慢で叱られんだよ……」
(ぶちぶち)
アザレアはカードデッキを確認した。何か出てきたようだ
にぎやかなのでまだしばらく眠れそうにない。(京言葉)
手ごろなすみっこに向かい、壁を背に座り込んだ。
そのままデッキ開封の儀を行う……
『ワウ!』『ワウ!』『ワウ!』
ばた…………。
『ワウ!』『ワウ!』『ワウ!』『ワウ!』
イシャリ は缶詰を開けた。…言いようもない空虚に襲われる。缶詰が転がる音が遠くでした。
イシャリ はデスタロットを引いた……デス月(正位置)!
「天使ちゃんは目の前で死なれたら困るんだよ?じゃあ……えい」
「ウワーッやめろ俺の目の前で死ぬな 神チャンにしかられるだろ!!」
「まじめのお人間ちゃんしんじゃった。なむあみあーめん」