ロッカーやソファ、誰もいない受付がある
テレビと、壁の上の方にスピーカーがある
窓はなく、扉も開かないが空調は良い
たまき は缶詰を開けた。なんとなく磯の香りがする
「許せねぇよ……」
「全部が全部そうってわけじゃないんだな」
もぐもぐ。
フィー は缶詰を開けた。ツナのおいしそうな香りがする
「何それ……こわ……」
あきらめた
たまき は缶詰を開けた。缶詰が出てきた。
たまき は缶詰を開けた。缶詰が出てきた。
たまき は缶詰を開けた。缶詰が出てきた。
「よろしくな〜」
挨拶のだぶるぴーす!
「ねえこれ開けても開けても缶詰出てくんだけど。」
マトリョーシカ?
たまき は缶詰を開けた。缶詰が出てきた。
たまき は缶詰を開けた。缶詰が出てきた。
「ああ、そうだね、おはよう……出られる見込みもないそうだし、しばらくの間よろしく。」
床抜けバグを起こすボタンがあるカラフル巌流島――
「面白空間に放り込まれ仲間のよしみだ、仲良くしようぜ。」
「おなかすいたー」
ソファで寝ていた少年が目を覚ました。
てくてくと。寝ぼけているようなわりには意外にも正確に同じ歩幅で、どこかに歩いていく。
「覚めた先は子供2人で巌流島してる場所なんだけどね」
「ともあれ、おはようお兄さん。現実へようこそ」
「まあ、うん 夢じゃないだろうなーって分かったから良かったかも……?」
知らない天井は、現実――
全然さっき会ったばっかの知らん人だから……
「夢覚めたかもねこれ。よかったねあんちゃん」
フィー は「\Pi/」ボタンを押した!
(そこはまだ推定なんだ…という顔)
「推定宮本武蔵さん……!!」
~巌流島の決闘ifルート、奇妙な友情編~
???
「推定佐々木小次郎……!!」
相手の名前知らないんだよね。
「仲間がいるよ……」
フィー は「\Pi/」ボタンを押した!
「もしかしてボタン君オレのこと嫌いなのかな……。」
「全然落としてくれんのだけど。」
ボタンチャレンジ2敗
「そうだね、ボタンを押した人間が床に吸い込まれて消えてく夢……」
「ぜひとも夢であってほしいなぁ…」
たまき は「\Pi/」ボタンを押した!
「ボタンを押した人間が床に吸い込まれて消えてく夢とか?」
「三刀流ったらやっぱ口で咥えたほうがいいのかな……」
ナイフ3本片付けながら。
「フッ……再び相まみえよう……約束のあの地で……」
???
「やあ、こんにちはお嬢さんがた…
どうにも二日酔いみたいでね、私はまだ妙な夢を見ているらしい……」