ロッカーやソファ、誰もいない受付がある
テレビと、壁の上の方にスピーカーがある
窓はなく、扉も開かないが空調は良い
サングレーザー は目薬をさした。涙が止まらないし宝石が涙になってる?!
「お、生き返ったな」
「ひえー、なの。」
「帰ったら、普通に死んじゃうから、ほんとに期間限定バーゲンセールなの、命の。」
死んでも生き返るだけで多分ここでも命は大事なんじゃないかな……
「せっかくだけど遠慮しておこうかなぁ……」
「へへっどうだいお客さぁん安くしとくよぉ……
死の間際の苦痛も50%増量中だよぉ……」
「輪廻も軽くなってきた……!!」
「ここなら、時間経過で蘇生も、出来るから、お得!」
お得とは。普段なら出来ない事ではあるが。
「介錯キャンペーンか……良いサービスだ」
興味を示すな
「定命も死んだっていい!今なら介錯キャンペーン実施中!」
「さっき痛くなった飲み物とかあったけどね……」
「でも、基本は一回きりだからこそ……死ねる時に死んだ方がいいという考えもありますよ……」
「ここ、普通に過ごす分には大丈夫そうで、良かったの。」
食べ物も水も大量に見つかったし。
「そういう意味では、変な事しなきゃ、死なないから安心なの。」
「基本は死なない方がいいです」
頷き。
「定命は真似しないように」
「死んだらそれっきりの子も多いだろうからな」「基本は死なない方が良いだろうな」
あらゆる意味での例外がここにいるが。
「生涯をかけて、作った魔法道具とか、守る為なら仕方ないの。」
「でも、ひっかかりたくはないの。」
こくこく。
「嘘だろ割とありふれてるじゃないですか。
まあ財宝があるタイプのダンジョンは
そこそこ罠に致死性があるか……」
「私も冒険者だし巡ったりはするけどさぁ……毎回必死だよ?引っかからないよう」
「探せば案外あるものだぞ、デストラップダンジョンは」
「アイラの世界も、デストラップダンジョンは沢山なの。お宝盗まれたら、大変なの!」
死にには行かないけど、お宝は欲しいからデストラップのあるダンジョンへ行きはするらしい。
悲しみの缶詰を使った!
「デストラップダンジョンって
巡れるほど複数箇所あるんですね」
「僕の管轄ってちゃんと命が重い世界だったんだな……」
「わあ。アイラも、冒険者だからダンジョンは行くけど、お宝探しなの。」
「まあ、ここなら大事には、ならないし大丈夫なの?ここに来ちゃったのが、一番の大事だけど。」
そもそもここに閉じ込めらている事が一番の大事だし他は誤差かもしれません。
「すっごい趣味もあるものだね……わぁ……」
「ご名答!」「いかにも、私の趣味は…デストラップダンジョン巡りだからな」
一瞬言葉を選んだ。何にせよ、死ぬのが好きらしい。
「アイラが行く異世界、大抵命が、軽くなるの。不思議なの。」
「その趣味は、流石に初めてなの。」
「はいご機嫌よう。
命の軽さについて話しておりました」
「死ぬのが好きは話変わってきますね
命を手放す事を趣味とされている方?」
「死者出てたの。なむなむなの。」
軽い。
「私は死ぬのが好きだからなぁ」「それに、命が軽い方が何にも縛られなくて良いんじゃないか?」
適当な事をそれっぽく言っている。
「こんにちはなの、どうしたの?」
てくてく。事件現場を直接は見てない。
「自称もするんですね」
「本人がいいなら……いい……か……?
命ってホントにそれでいいのか?」