フウ (Eno:8)
名前/花車 風(ハナグルマ フウ)
性別/男
身長/171
年齢/28
血液型/A
陽気なフリーターの男。
credit/立ち絵・アイコン【黄色の男改め】で作成
*All Free
*秘話面識なしOK/常時置きレス気味のため秘話軽率に行います
──
明るく素直だが、軽薄で性悪。
自分以外のことは等しく見下している。
強烈な自己中。基本的に他を駒と見る。
停滞が大嫌い。停滞してるやつも大嫌い。
フリーターになる前は新卒で入った良い会社でいい職に就きバリバリと稼いでいた。
実際働きもよかったが、停滞を感じたことからあっさりやめる。
そのあとは怪しいバイトを転々として、生活費を稼いでいた。
その時の貯金はまだあるけどね。
結構昔から、鏡や窓に映る自分の姿が白豚に見えている。
バイト後は回復済み。
ついでに視力も良くなった。
──以上は異常のため、嘘が含まれるものとされます。
信じたいものを信じればいいのでね。
──
──私は正常です。
ね。そう言ってまで正常でありたかったのでしょうか、それは。
それっていうのは当然私のことではなく。
入ったらしいそれのことです。
私の頭以外のところから声が響いているのだから。
間違いなくそれの主張なのでしょう。
それ、とは言いますが複数かもしれませんね。
この場所では多種多様の怪奇現象が湧き上がる。そういうのが溜まって呪いになるんでしょう。
そういうものの姦しい声と認識しています。
停滞している生き物たちに、足を引っ張られる生きた人間ではないので。
いえ。眺めてる分には、結構面白いですね。
天より見下げて、お化け屋敷のようなエンタメとして消費する。
正常だと主張しますが、あなたたちは死んでるのに声上げてる時点でそれはまごうことなく異常なんですよね。
いけません。後ろのことと矛盾するか。でもこれは一般論。
おめでとうございます!おつかれさまです!
冷笑浮かべて手を叩きましょう。
醜く口角上げたって良い。
生きた人間の特権です。生きてることを自慢してやりましょう。
オモロです。
さて。
正常。
普通であり、変わったところがないことを指しますが。
それはあなたの主張でしかないことでしょう。
特別報告?何にもありませんでした。
いや。だって。
自分の姿が詰襟の汚ねえ白豚に見えるのは正常ですので。
日常的に常あることを異常とは申し上げない。
あなた方はそれが異常だと申し上げるのでしょうが。
この時点で、あなたと私、もう意見が食い違うんです。
阿呆らしいことに。話が合わん。
ね。どこまでも自己判断に過ぎない。
私が信じる正常だけが正常だって初めからご存知でしょう。
それを信じきれないから弱々しい。
結局、言葉って裏返しなんです。
それを繰り返すなら尚更。
そう信じ込みたいなら、自分に言い聞かせるだけで良いのに。
他者にどうしても言いたくなるんですね。
そんなものですね。
他人に認識させて、自分がそうであると自覚する。
“正常”の簡単なレシピです。
変化もまた、そうですので。
正常と変化って相対なんですかね。
別に会いたくは無いですね。
正常な状態があるから変化がわかるんですよね。
変化してるって思うから、正常を叫ぶんでしょ。
ね。ウケる。
変化って内側じゃまったくわからないんですよね。
隠し事、ヒソヒソ話。身に覚えがあるでしょう?
外側に露出しなければ。
それは変化とみられない。
人間らしく無いですよまったく。
人間らしいですよまったく。
人って先に進む生き物です。
進化する生き物です。歩む生き物です。
正常の基準も切り替わるのに。
あなたの精神は置いてかれてる。
怖いってなんです?
変化の先は素敵なものが溢れてるのに怯える必要あります?
変わればそのうち落ち着いて正常になるんですよね。
そうなったらまた変わって行きましょうね。
それって脱皮みたいですね。
私たち、きっと蛹なんですよね。
カフカってご存知ですか。
いえいえ。過負荷ではなく。
グレゴール・ザムザはある気がかりな夢の後に毒虫に変身してしまいました。
ね。あれはメタファーなのでしょうけど。
現代の感覚に当てはめて話すのは御法度です。
当てはめて話すなら奴隷です。
そりゃ鬱にもなります。不健全に陥ります。
家庭内の奴隷が使えなくなったから、その他もまた変化する他なかったのです。
グレゴールに頼っていた彼らは蛹であり。
無事に羽化して、爽やかな晴れの空へ。
ああ、変わることって素晴らしい。
このように。進めば、手に入りますとも。
──グレゴールだって、幼虫だったのかもしれません。
まあ、羽化する前に見捨てられるよう殺された。人間性を失った。
異常だとみなされます。
そうして、なりたかったものはなんでしょう。
不条理に覆われて、もうわかりませんね。
開放だったのではありませんか?
いいえ。もうわかりませんね。
──で、私たちみんな蛹になったわけです。
中に入られました。おめでとうございます。
おめでとうございます。おめでとうございます。
めでたく一般的な正常から一般的な異常へと変化しました。
異なるレイヤーに取り入れられました。
万歳三唱。喜びを笑顔で讃えましょう。
担当さんの笑顔はご覧になりましたか?
きっとあんな感じの顔してますよ。
正常を望んで仕方のない人は知りません。
含めて、レイヤーは上に挙げられました。
否応なしに引き上げられる。
なんで強引で、なんで素晴らしい。
私たち、違う世界に触れられます。
私たち、違うものに変われます。
オーダーメイド。あなたと私だけの変化の種。
おめでとうございます。
種に対しての変化ってそうあるべきでした。
あなたってとっても、生き物らしいです。
ね。ね。
きっと羽化をする。
そうあって欲しいと願っている。
何も起こらず、ただ入っただけなのは。
そのうち停滞を迎えて。
「つまんねえ」
でしょ。
「ですから帰ります」
「ですから孵ります」
楽しみにしててください。ね。
私はまた変わりますからね。
それでは、ご機嫌よう。
チューンのあったラジオにて。
私たち、また話せたら良いですね。
その時にあなたも、変化しててくださいね。
それを祝福、しますから。
あなた異常かは知りません。
あなた正常かは知りません。
どちらも私が判断することではないですが。
あなた変わったって言えます。
だってこんな経験ないことでしょう!
あなた、得たんでしょう。
生きてるって言えますので。
それじゃ。
◆
──暫く。
「──わはは」
「小さくて暖かい。当然のことでしょうね」
「小さい命ってそういうものなんですよね」
「明日に向かって成長する」
「実に生き物です」
「かくあれかし」
「あなたと真逆ですね」
「本当に皮肉ですね」
「尊いと思いましたか?」
「手遅れなのに」
「我儘なことで」
「…」
「ま、いいでしょう」
「これで一つ学んだなら、前進です」
「よかったですね。ちゃんと進歩があって」
「誰でも。いつでも変われますので。言ってるでしょ?」
──でも、あなたを理由として使いますので。
これは自分のためでした。残念。
思うことはない。
停滞する生き物は無駄ですからね。
あなた努力できるんだから。
あなた、正常のまま賢いのだから。
もう少し我儘言って良かったんですけどね。
◆
──死体遺棄って罪に問われるんですよね?
あ。自殺幇助か?これ。
わかんないんですよね。
法律に詳しくなくて。
素人なりに丁重に埋葬したんですけどね。
やっぱ火葬の方が良かったんですかね。
いやいや。無理無理。
怪奇現象以上のもの。
なんも得られませんでしたよ。
嘘でした。
ちょっと惜しかったんですよね。
手塩かけて面倒見ていたペットが死んだような。
ほんのりとした、愛着じみたもんでした。
ま、どうでもよろしい。
はっきりとした視界の中。
いやいや。よくある話。
スマホ、解約しましたよ。
そりゃね。当然。
腹の中で蠢くような気がして。
頭の中で蠢くような気がして。
私、いよいよワクワクしてきて。
よくわからない遠くまで来ました。
どうせ人間の体は殻なんです。
次に行くための殻なんです。
突き破って変身するんですよね。
私たち、次の姿に変身できるんです。
別にそうでなくても、日常が全てです。
ね。それ知ってんの。
わざわざこんな大掛かりじゃなくても。
いやいや。それじゃもぉ、満足できん。
楽しくなってきたことだけが確かでした。
寂しい冬山に1人きりの声だけがこだましていました。
人によっては平常なただの笑い声に聞こえますし。
人によっては、ついに発狂した異常な笑い声に聞こえるのでしょう。
とうとう辿り着きました。
とうとう辿り着いてしまったらしいです。
僕毒虫になりたかったんですよね。
僕毒虫になりたくなかったんですよね。
考えが変化してどっちつかずになったんですよね。
こうやって割れるらしいです。
──蛹は死んでしまったらしいです。
りんごは背中に刺さってませんが。
何事も待つことはなく。
──ただ。
ただ。