新人作家『木枯 芥子』

硬質な描写力と登場人物同士の軽快なやり取りが特徴的な若き新人作家。

あっと驚くような舞台設定やトリックは無いものの、

その硬さと柔らかさ両面を持つ書き口に早くも魅了されるファンは多い。

当作家はかつて『高校生短編小説品評コンクール』にて最優秀賞を受賞しており、

その頃の奇想天外かつ破天荒な尖った描写から、

歳を経て地に足が付き、丸く整った描写に変わったところに

人間としての成長を感じる一方、当時を知る人間からは

『やや持ち味が劣化したのでは?』と厳しい評価もチラホラと受けている。

今後作家としてさらに成長し、以前の持ち味と才能を取り戻し

いかんなく発揮してこの界隈を盛り上げていって欲しいものである。

─────小説家発掘雑誌『徒然なるままに』より。