ここに来てから1日ほど経つだろうか。
不思議とここではあの方の視線や声が
全く感じられない。
もう一方の引っ掻くような声もしない。
とても静かで、不安だ。
そしてどこか、安らいでいる。
わたしは見捨てられたのだろうか。
祈っても何も答えは得られなかった。
わたしは自由になったのだろうか。
わからない。
ただ、呪いも祝福もここでは顕れない。
わたしはここでどう過ごそうか。
そうこうしていると、負傷者が出たと知った。
資源をとられたらしい。
実際に目の前に怪我をした人を見ると
心が苦しくなる。
わたしだったら、
呪われた身体なら身代わりになれるのに。
7日後に救出されても、
また心が擦り切れるだけだろう。
わたしはもう十分生きたと思う。
ただ、役割から逃げてしまうのは
あの時と同じことを繰り返すことになる。
でもこうして見えない襲撃を掻い潜り
1日を過ごすのも、これでいいのかと思ってしまう。
目の前には誰かが怪我をしているのだから。