「私、いつからこうだったっけ。どれだけの時間が過ぎたんだっけ。いつの時代を生きてるんだっけ。私の名前はなんだっけ。どうしてこうなったんだっけ」
「途方もない年月を過ごしたのかもしれないし、実際はたった数年かもしれない。私が忘れてるのかもしれないし、誰も私を覚えてないだけかもしれない」
「多分、私がそう願ったんだろうな。それか、呪われたのかもしれないけど」
「もしかしたら、人間だったことなんてないのかもね。本当の私は、この傘の方だったりして」
「なんて、ね。人間、なんだと思う。今、ここではきっと。お腹だって空くし、」
それに、────