繭玉の恵み

巫女は神の依代としてもてなされた。神はその対価として預言を告げて、村の養蚕の成功を約束する。

そうして15の歳月が経てば、その身は繭に包まれる。それを大鍋で煮込むことで、神は元の世界に帰っていく。黄金にも等しい絹糸を残して。

その絹糸から作られたお包みを赤子にまとわせることで、神は再び降臨する。

とある村で何度も繰り返されてきた風習、繭玉の巫女の儀式の話。