陽気な男が殺人鬼だった。
本が好きな依頼人も殺人鬼だった。
全部全部頭のネジがないサイコパスどもだった。
ゆるせなかった。
記憶を取り戻した今はもっとゆるせない。
先輩を殺した奴もそうだったから。
『自分の子供を殺して、何が悪いの?』
——ニタニタ。
笑った女の顔が憎い。
その顔をぐちゃぐちゃにしたかった。
快楽主義のシリアルキラー。
そういう生き方しかできなかった人。
僕はそういう人が許せなくて
あの人の無念を晴らしたくて探偵になったんでした。
…そんな1人に少しばかりの情が移りました。
もし出会った場所が違ったらと考えてしまう僕は最低だから。
だからさよなら。
忘れさせて。
願わくば君が僕の知らない所で勝手に死んでくれますように。
2度と見ませんように。