メモ6:さよなら

陽気な男が殺人鬼だった。

本が好きな依頼人も殺人鬼だった。

全部全部頭のネジがないサイコパスどもだった。

ゆるせなかった。

記憶を取り戻した今はもっとゆるせない。

先輩を殺した奴もそうだったから。

自分の子供を殺して、何が悪いの?

——ニタニタ。

笑った女の顔が憎い。

その顔をぐちゃぐちゃにしたかった。

快楽主義のシリアルキラー。

そういう生き方しかできなかった人。

僕はそういう人が許せなくて

あの人の無念を晴らしたくて探偵になったんでした。

…そんな1人に少しばかりの情が移りました。

もし出会った場所が違ったらと考えてしまう僕は最低だから。

だからさよなら。

忘れさせて。

願わくば君が僕の知らない所で勝手に死んでくれますように。

2度と見ませんように。