日記5

停電時、誰かに襲われた。

顔は見えなかった。

そのとき、忘れていた記憶を思い出した。

思い出してしまった。

ご主人様が死んでいた。

『私をスベリと呼ぶ先輩』から、部屋の清掃を頼まれた。

先輩の命令は絶対で逆らえない。

警察への連絡は? なんて考えつつも清掃を行なっていると、『私のことを晴ちゃんと呼ぶ先輩』に声をかけられる。

彼女の命令はおかしなことだと言って、指導をしてくると去っていった。

程なくして、その先輩は死んでいた。

『私のことを紅ちゃんと呼ぶ先輩』と二人で、『私のことをスベリと呼ぶ先輩』に話を聞きにいった。

『私のことを紅ちゃんと呼ぶ先輩』は私を庇って死んで。私だけ生かされた。

翌日、ザアザアと雨が降る日、私は逮捕された。

いつの間にか、三人を殺した犯人だということになっていた。

『私のことをスベリと呼ぶ先輩』のことを告発したけれど、彼女の策は万全だった。

慕っていた。慕っていたのに。

私は裏切られた。

パトカーの中で私は泣いた。

そして、土砂崩れに遭ったんだ。

パトカーは避けようとして、崖から落ちて……。

私にはもう、帰る場所なんてないんだ。

落下の話も出てきて、何もかもが嫌になった。

それでも、この場所では、貴女とともに最高のメイドでありたい。

貴女と、ずっと一緒に。

ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと一緒♡

なんですよね?

なんで私に何も相談してくれなかったんですか?

頼ってくれなかったんですか?