昔のこと

どこかにある小さい村。

そこに祭られている神さまがいた。

神さまは毎年「約束」どおりに村に良い事をしてくれる。

だからこちらも「約束」を果たさないといけない。

命を捧げないといけない。

怖かった。

神さまの見た目は全然良い存在に見えなかった。

その声は耳にうるさかった。

逃げたかった。

今日は親しかった人が食べられた。

次はわたしで、離れた家族は良い事だって言うけれど。

壁に染みついた薄茶色が何かわかっている。

床についた傷が何かわかっている。

わたしは逃げた。

村のひとはみんな亡くなってしまった。

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まいにちお祈りをした。

連なる小山に何を捧げてもかえってこない。

ひっかくような声がする。嗤い声がする。責める声がする。悲鳴が聞こえる。

繰り返し、繰り返し、繰り返し、くりかえし、kreし・・・・・・

気づくと赤い水たまりに身を浸していた。

嫌な声が頭に響いた。

頭に痛みを感じたがすぐにそれが引いた。

体を刺しても、焼いても、水に沈んでも

死ねない体になっていた。

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寝ても覚めても声がする。

強く打てば一瞬だけ静かになる。

だからたくさん打つことにした。

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あたまがぼんやりする

知らない声がする

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声は綺麗な声だった。

神さまをとってもらう代わりに、仕事を頼まれた。

沢山仕事をした。

神さまは仕事をするたびに体の一部を取ると言ってきた。

綺麗な声のほうがよかった。

だから沢山仕事をした。

何百年も。

つかれた。

ひっかくような声がする。嗤い声がする。責める声がする。悲鳴が聞こえる。

静かなところにいきたい。