おもいで

おとうさんのせなかが、今よりもっと大きかったころ。

おかあさんのおやすみのぎゅーが、いちばんあんしんできたころ。

ぼくよりちっちゃいかぞくがいた。

おなまえはみーちゃん。

かえりみちのヨースイロ(?)の下で、ちっちゃなこえでみーみーってないてたのをおぼえてる。

ぼくもなきながらだっこして、おうちにつれてってあげたんだ。

おかあさんがあったかいミルクをあげて。

おとうさんがぬらしたタオルでごしごしふいて。

ぼくはそれをじっとみて、いまにもしんじゃうんじゃってハナミズばっかたらしてた。

みーちゃんのおめめがあいたころ、元気にはしれるようになったころ。

いつまでも止まんないハナミズに、おかあさんが気がついて。

ビョーインにいったら、あれるぎーっていわれちゃった。

みーちゃん、あたらしいおうちにすむんだって。おかあさんはそういった。

まだちいさかったこどものぼくは、そんなのいやー!ってなきじゃくって。

おとうさんのうでとせなかとおひざにいっぱい、ハナミズつけてあばれてた。

そんな記憶。

そうか、触った事ないわけじゃなかったんだ。