最初に思った事はなんだろうか。
最初から手詰まりだった。
最初から人生なんてものは詰んでいた。
才能はあるようでない、中途半端。
人生を昆虫のように過ごせるはずがない。
人間というものはだいたい化け物である。
手詰まり。
最初に幸せは居なくなった、運が悪かった
引き取られた先もいい場所ではなかった
人間とはなんだっけか
若い人間の小さな感情は使い切った
あればあるだけ削られる、削られて粉になる
なので塵芥があるかもしれない程度。
手詰まり。
その度に外は夢や希望が力になっている。
夢を形として想像すればそれこそ魔法のようになる。
とても妬ましい。
妬ましさと仕打ちを考えれば
最初にそう考えるのは当然で
けれど、実行する人間は何割だ?
そもそも、割合よりも人間の指の数の方が正しい
手詰まり。
想像する、創造する人間を手に掛けた。
イレイサー
そしたら、その創造に心を救われていた人間は
壊れた
絶望した
諦めた
叫んだ
スクリーム
ここで一つ。
救われていた人間というのは、
また誰かを救う人間であった
では、その救う人間が絶望すれば?
ピアニシモ
恨み言
それで気づいた、伝播する様子で気がついた
絶望する景色が見たいのかもしれない
ならば、壊そう。
いちばん壊れるように酸は撒いて。
或いはアルカリかもね、劇物の。
マブとラブはそんなものじゃないけれどね。
それでぐちゃぐちゃ
全部めちゃくちゃ
偶に顔を、腹をやられた
けれどそれは小さい頃と何ら変わりは無かった
取り繕い方を薄らと把握していた
薄らと、薄っぺら、中身なんてものはスカスカ
上げ底の弁当、ごまかしのドリンク、
Any、何らか、全ては完璧では無い
中途半端だから、大根か、五線譜は環境音のみ
人間、人間は多く、赤くなる。染まる。
創造する人間が消えて、絶望して
それが閾値を越えた頃
可能性は潰えた、どこにもなくなった
もう未来に走る元気はなくなった
今日も空は赤い
赤い空に、黒い雲、暴れる人間、諦めた人間
グロテスクなようで、緩やかな当たり前
邪な終末
ビルの屋上、友人と嘘をついているものを呼んだ
彼もまた創造するものだった
手に掛けたものをお披露目して、
彼は抵抗をして、
ライヘンバッハの滝
水は一切ないけれど
このまま終わる、衝撃を受け入れる、
絶望の顔を見る
その横を
突然見知らぬ機械が来た
彼だけ攫った、それは知らない技術のものだった
自分だけ落ちる
それが直前
手詰まり。
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「なんだ、」
「俺も、俺も、ただ普通に楽しくやれることがあったんじゃないか」
「友人が欲しかったのは本当だったんじゃないか」
菓子パンを食べる、どうせスカスカだと思っていた、けれどその時は違った。
中身がしっかりと詰まっていた
詰まっていた
どんな中身だとしても、動く為には足りないとしても
それは確かにあった。
ナイフの赤を拭う、せめて当たった時の為に
末路は、ただ傷が2つあるのみ
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