灰色の土曜日

雨が降っている。

あれは遠い昔の夢だった。

幼気な妄想だった。

懸命にあいを求めていた。

雨が降っている。

分からないから話さなかった。

最短ルートは歩めなかった。

他人も人だと理解した。

雨が降っている。

刺したのも人だった。

気づいたらそこにいた。

哀れみで生かされた。

雨が降っている。

何かを求められても

何一つ上手く応えられず

望むものはどこにもなくて

雨が降り続けている。

ずっと。この先も。