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名称:空想性水感染型理想郷症候群
主に雨等の水を媒介にして感染とされる感染症。
年に検体『アリス』から発見された。
(注釈:検体『アリス』は異世界からやってきたとされる少女)
感染者は頭痛と共に幻聴幻覚等の症状を訴え、錯乱が進むと自傷、他傷を始める。
錯乱内容に共通するのは『雨がある』『そこに行きたい』『楽園に導かなければ』のような雨、郷愁、楽園思想である。
特に楽園思想は他者を積極的に巻き込もうとする為下記の特徴を除いても厄介。
そして、その症状は周囲の天候が雨であると更に強まる。
この感染症の最たる特徴は媒介であるはずの水以外からも、この感染症や感染者を『認識』するだけで感染する点にある。
仮説によれば細菌だけでなく認識を媒介する通称『神秘』によるものだとされている。
『神秘』の研究者 教授によれば科学で再現出来る『神秘』での適応範囲を逸脱しており、そもそもこれがどうして『神秘』が失われたとされるこの世界に在る事が出来るのか不明との事。
故に、ここでは『現実的な』現状の対処法の結果を記す。
病原菌らしいものは発見済み。
しかし、特効薬は確認されず必要に応じて頭痛薬や鎮静剤等を使い分ける事。
また、感染しにくい性質が存在する。
症状にある錯乱内容を受け入れない強い意志や思考を持つ者は、水や感染者本人に接触しても軽度、もしくは陰性の傾向がある。
故に、感染源に接触するのは専用検査に合格した者に限定する事。
余談だが、この条件に適合するのは芸術家や作家等の創作に関わる職業の者が多かった。
それに関係した現在調査中の治療法としては感染者を筋弛緩薬、拘束により無力化の後、脳に任意の創作物の情報を強制的に流す物が臨床実験されている。
その他、別紙に検討段階の治療法が記されているので参考されたし。
それらは検体『勇者』にて行われる。
(注釈:検体『勇者』は異世界から戻ったとされる少女。この世界の人間と構造は共通していると検査済み)
幼少期からの感染者は貴重な為、サンプルは少量の採取とし、培養して使用する事。
また、臓器を使った既に行われている為競合を避け慎重に行う事。