そしてきょうも、めをさます。
となりにいるかのじょからは、おだやかなねいきがきこえてくる。
………あぁ、よかった。
このひを、あなたとともにむかえられて。
ほうそうのおとも、あめのおとも、なにもきこえない。
そとにでるためのかぎも、あのひにこわしてからずっとそのまま。
でもね、ぜんぜんこうかいなんてしてないよ。
だって、このせかいにこなければ。だって、このばしょにこなければ。
あなたとであえることも、なかった。
それにくらべれば、そとのせかいなんてもう、なにもいらない。
あなたは、ないてくれるのかな。
それとも、わらっていてくれるのかな。
ううん、しってる。しってるよ、あなたがどうしようとするか、なんて。
だから、ね。わたしは、あなたがおきたらこういうの。
「わたしをつかまえてくれて、ありがとう」
「うん」
「だいじょうぶ」
「ずっと、ずぅっと、いっしょだよ」
「だいすきだよ、はる」「おやすみなさい」
またあしたも、たくさん、あいしあおうね。
ずっと、ずぅぅぅぅ……っと。あなたのことを、あいしています。