謝辞

────折り畳まれた二枚の遺書。

(一枚目)

この人生を歩むにあたり、懸命に支えてくださった古木秀一氏と古木綾子氏に深く感謝致します。お二人から頂いたクリスマスプレゼントの辞書は、今でも押入れの奥へ大切にしまい込んであります。唯一の心残りは、お二人の人生を壊せなかった事ですね。さようなら。

S大学落語研究会の皆さんには、私が道を踏み外すきっかけを与えて頂きました。しかしそれでも、噺について語り合った日々は私にとって忘れ難い思い出です。では、後は皆さんでお好きになさってください。お元気で。

(二枚目)

そして、プールにて快くご協力頂いた方々に心から感謝致します。突然であったにも関わらず、人付き合いの悪い私の申し出に応じて頂いた時は大変驚きました。どうか、悔いのない一日をお過ごしください。

遠野氏には、多大なるご迷惑をおかけ致しましたことをお詫び申し上げます。もっと早く出会えていたら、それこそ悪友になっていたかもしれませんね。貴方とだったら、どんな悪事も一緒に楽しめた気がします。それだけが残念です。

最後になりましたが、私に襲撃手段を与えてくださったオモロス氏に深謝します。理不尽な契約ではありましたが、ここはお互い様ということで手打ちにしましょう。皮肉にも貴方から与えられたものは全て喜ばしく、自身の性根の悪さを自覚する発端にもなりました。きっと貴方が悪魔であるからですし、貴方の性根も腐っているからだと思います。

ですが、貴方の期待に応えられたのなら幸いです。

契約者が死んだら、貴方も死ぬんでしょうか。

そうだと嬉しいですね。