ラジオがユメだった

蓄音機に囁く。

「こっちが右で」「こっちが左」

「こっちが右で」「こっちが左」

『せ~のっ』「こんばんは~!」

「雨粒ちゃん達、もう寝床は決まったかな?

 舞台はそれはもう真っ白だった。

 ……もう特徴が出てる場所って、そこくらいかも。

 まだ雨粒ちゃんは居所を決めかねているね」

「ロビーの声の大きなひとは明日も生きているかな。

 赤い猫がいるのなら、白い方はどこへいったのかな。

 7日後に虹はかかるかな」

「早く上がらないかな。

 ……これで今日はおやすみ」

蓄音機のスイッチを切った。