ロッカーやソファ、誰もいない受付がある
テレビと、壁の上の方にスピーカーがある
窓はなく、扉も開かないが空調は良い
「おおかみさんばいば〜いなんだよ〜」
バゴォン(扉を蹴破る音)
「こんにちはァ!!」
「それとも 半分しか生き返らなくなったりして……」
「えっ?!絶対百回程ふたり?!」
「……いやいや勘弁してくださいよぉ~」
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「うん ちゃんと見つけ出してあげる」
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「死んでみたり犬連れてみたりぴえんドレスきてみたり」
「見た目で判別できるように配慮してがんばってましたけど中々大変そうですねー」
華氏十九度 は丈亻フを振り回した。丈亻フが消えた……。
「でも❤️6を引いたわたしはわたしだけですからね。」
「もし混ざっても見分けてくださいね?」
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 「死ぬ人間ちゃんを真っ二つにしたらふたりに増えるんだよ〜?」 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「そうそう ネクサス」
「現実はゲームみたいに2Pカラーとかにならないあたりがまあめんどっちいわね」
「ネクサスさんと あとなんか守護者の方ですね」
「全員じゃないだろうにしても、こんな偶然に一緒に巻き込まれるなんて……縁ってやつなんですかねえ」
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 「イシャリ知ってるんだよ!なんとかサス……なんだよっ!あれ?」
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「しらなーい 親戚トカ?生き別れの双子かもしれないんだよっ!」
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「まあ似てることだってあるだろ」
「なんだってネク…なんだっけ 似たような顔の奴らがここにはたくさんいるしな!」
「缶詰……
あー、これですか。」
「確かに似てますけど……誰なんでしょうね?」
このサングラスは決して外す気はないらしい。
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 「ひえひえ缶詰に似たお顔が描かれてたんだよね」
気のせいとか勘違いとかかも。 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「私の名前を見てちょっとひえひえって言えるひとは」
「人間じゃなくても、きっといいひとです」
「ありがとうございます」
摂氏に直せばおおよそ零下七度。
あるいはどこかに似たような少女がいたかもしれないが。
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「お人間ちゃんはお人間ちゃんだよ〜 ちょっとひえひえのお人間ちゃん!」
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
……
「おおかみさんが賑やかですね。
ところで今お人間ちゃんって……?」
人間認定されてちょっとうれしそうかも
「面白半分で人を殺してはいけない……いい教訓になりますね」
どこからか現れた犬を眺める……。
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 「あ!!!お人間ちゃんおそろだねぇ〜〜!すごいかくりつだねぇ!」 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
「やべっ死んじまった!とこれから殺される!は感じる恐怖がちがうだろ!!」
「私の虚弱体質を舐めない方がいい ここにきて500倍元気になった気がしてたが元々の生活が私を貧弱にしていた」
「トランプ投げるの、かっこいいですね……」
「あ、お揃いのカードだ!」
『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』 「あーーー!!!!!!!!」
何らかのおしおき装置が作動し、おしおきされた! 『ワウ!』 『ワウ!』 『ワウ!』
華氏十九度 はカード「♥6」を引いた。
「イシャリのかち」
ぶいぶいっ!
「トランプで死ぬやついるんだ」
「バカやろう!!トランプはスリケンちゃうんやぞ!!アババババッ」
「サヨナラ!!」
「戦闘でトランプ投げるやつだ」
」