ロッカーやソファ、誰もいない受付がある
テレビと、壁の上の方にスピーカーがある
窓はなく、扉も開かないが空調は良い
「おや、いってらっしゃい……」
えらい……。
「あれもしかして」
ここでは使えないようだ……
「じつは88のナイヌがあります」解放は諦めた…!
「アヒルもかえしてこよっと」
ナイヌはイヌだった!!イヌは逃げ出した!
「黒い空間にかえしてやるべきでしょうか……まぁいっか」 軽い。
ナイヌはイヌだった!!イヌは逃げ出した!
「お行き そなたは森で生きよう……」
ナイヌを野に放った。野?
ナイヌはイヌだった!!イヌは逃げ出した!
ナイヌはイヌだった!!イヌは逃げ出した!
「やった~」
さん付け出来てえらい! 無邪気に喜んだ。キャッキャ
「よく食べのツバメです!」誇らしげ
「つ……ツバ……メ、さん。つばめさん……おぼえたんだよ~、あざれあさん」
こいつ"さん"まで名前だと思ってない?
「よく食べのお人間ちゃんもおぼえてあげて……ツバメさんです」
よく食べのお人間ちゃん めちゃくちゃわかりやすくていい。
ドサッ…………。
結構な数のモノが渡された。渡されたかな……?受取を拒否してもよい。
「よく食べのお人間ちゃんが呼んでたのを聞いたんだよ~」
ツバメのこと。
「お天使ちゃんはそのままお土産持って帰るんだよ?行く前にこれあげるね~」
「ナイヌそういやあったな」
ナイフの偽物群としてみてたけどたしかに犬だ。
「お、名前覚えてくれた。うれしい……」 てれ……。
「ならよかった……」
だいぶべちょべちょだったけど本人が楽しいならヨシ!
「タブレットは取っといて、水あめ…回復薬とホールケーキが2個と鳥の煮込みとあと缶詰くらいかな、残ってる食べ物」
「ナイヌも迷ったけど生き物は怒られる気がするんだよね…ごめんね…」
「ようやく帰れるんだもんなあ、みんなご機嫌でいてもらわにゃ困るぜ」
「ぴんくのお人間さ……ええと……あざれあさん、もおげんきでなんだよ~っ!」
「おおかみさんはかわいいからいい思い出なんだよ~っ」
にっこにこ。
「わわ。イシャリさんもお元気で」
「なんか群がられてたが、おおかみさんはいい思い出なのか……」
「う~ん……イシャリはもうまんぞくかなぁ……」
「きみたちとはいっぱい遊べたし」
「ごはんもたくさんたべたし」
「おおかみさんもいたし」
͠目闇A無∑ふ大m3͟八Dやヲ3⊃七ソ続 (※正常動作です)
華氏十九度はカードデッキを確認した。何か出てきたようだ
「おや、ごきげんよう」
「何かおいしいものはたべました?」
「そろそろごきげんようのお時間かしら。ごきげんよう」
別れの挨拶をする人々を微笑ましく眺めた。
ここにあるものはともかく、持ってきたものはちゃんと持ち帰らなきゃな。
軽く身辺を確認。問題なさそうだ。
「ふふふ。愛されてるんですね……」
保護者からの愛を自覚できたのは、きっと良き経験だ。
惜しまず愛を注がれ、それを自覚できる聡い子だからこそ……
愛を知らずに育った化け物にこうして心を砕いてくれたのだろう。
そんなやさしいあなたの歩む人生が、あたたかなものであるとうれしい。
「えぇ、お互い気をつけよ……」
まぁ胃袋に関してはだいぶ強そうだから大丈夫そうだが……。