ロッカーやソファ、誰もいない受付がある
テレビと、壁の上の方にスピーカーがある
窓はなく、扉も開かないが空調は良い
「お気をつけて……」
床から生えてきてなんか筋肉自慢してきたマンドラゴラ男を見送った……ケーキありがとね……
「なるほどね?良いぜ……それで交渉成立といこうじゃねぇか……」
「飢えが一番苦しい。逆に言えばそれ以外は全部大丈夫だからね、安心して暴食して胃を爆発させようねお人間様」
右腕のアトラス はケーキを食べた。おいしい ポイント+100、HP+100
右腕のアトラス はホールケーキを切り分けた。
「\Pi/とは、なんですの…?」
「手前"食べるのやめられないんだけどwww"ってくらい常時何かしら食べてますねぇ...あ、皆様こんばんはぁ!」
「ホールケーキって命なんだ……」
ケーキ職人の技巧がこれでもかと込められた一品。
それはもはや、命と呼んでもいい代物なのかもしれない。
「ではここは間を取って、暴飲暴食による胃袋の破裂死を広めるということで合意で……」
「クク……ここは部屋でゴロゴロしてる者にも二桁連勤後の休暇人にも同様に降り注ぐ悪夢の部屋……」
「ようこそ暴食且つ顔が無くなる地獄のロビーへ……歓迎してる感じの雰囲気は出すぜ……(?)」
「多分暴飲暴食していれば出られるはずです! がんばりましょうね」
七十代に随分な無茶ぶりをする。
「ロビー地獄?
そんな、僕は部屋でゴロゴロしてたのに…」
「フン……またつまらぬ命を斬ってしまった」
「みてみぃ。この甘い物を乗せてもてかてかの肩を」
クリームで油ぎってるだけかもしれません。
ふん……ふんっ………とポージングしながらね。
一旦立ち去っていくかもな。
「両手の指の間に入れたら某ヒーローみたいな装いになるね。残り9本は口にくわえればいけるかな(無理)」
「死の良い面だけ映したみたいなショッピング始まってる気がする。暴食もおススメだよ。万物の解決策だよ」
「顔がなくなる地獄……ふふ、こわい………」
なおタブレットを食べる手は止めない。
右脚のアトラス はタブレットを食べた。かぼす味がする…… ポイント+178
「教祖の顔を落としたいところだな」
殺人天使キルエルル はホールケーキを切り分けた。
「す、すごいケーキナイフさばきだ……!」
「あれではケーキなど微塵ものこるまい……」
ミキサー?
「そう……人も人ならざるものも、多種多様!
でも、その分摩擦も多いもの……。
そこでオススメしたいのがこの『死』。
万物の解決策として最適!今すぐ死!」
「ああ、もう、嫌ですわね。此処を出るには何かしなければいけないのかしらぁ?」
「17刀流ですか……両手の指の間に4本ずつでまず8本はいけるので全然余裕な感じしますよ!」
残りどうする気だ。
「ようこそここは暴食の地獄……」
困ってる人に嘘っぱち教えるな。
「ここはロビーだぞ」
「肩に鬼神乗せ人も顔無い人も動揺人もいる。お人間様って多種多様なんだなぁ……」
「ついでにケーキナイフ振り回し者もいるね。お人間様以外も多種多様なんだなぁ……」
「こんなナイフじゃよぉ~ッ
ケーキしか斬れやしねェぜ~ッ!」
殺人天使キルエルル はケーキナイフを振り回した。
「分裂みたいなものか、大変だな…」
ななし はケーキを食べた。おいしい ポイント+100、HP+100
「ぐぬぬ……肩にホールケーキのっけてんのかい!」
天使の真似でよくわからない言葉を投げた。
生クリームでべちゃべちゃになるだろ。
「やったーいただきます」
しぶしぶ6当分したケーキを上機嫌で一つずつ口に運ぶ。
これにて十数分後、一人で食べたことを後悔してロビーのすみっこでふて寝する胃袋雑魚女装顔アリ名ナシとげとげがいることが確定した。
めでたし……。
「一本より二本、二本より三本、三本よりいっぱい。『闘争は質より数』とは上司の受け売りだけどさ」
「武器がいっぱいあった方が強いのはそうだと思う。それを踏まえて見てこの馬鹿みたいな量の広義ナイフ。17本持ってる」