ナイフを仕舞った……。

ポリポリ……

「もっと食べたいわねこれ…」

「なんか、迷い込んじゃったの!」

のんき。

サブスク方式なんねや──
「しっかし体内時計が正確ならけったいな時間な気がすんねや」
「寝床探しいくか〜」

「何だこの味……」
「すっぱい…………」

ガバッ

「おはようさん………って、何処やここは！？！？ｹﾞﾎｯ」

「軽く漁った感じあんまり珍しいものはないなぁ……何か見つかればいいけど」

ガバッ

「おはようさん………って、何処やここは！？！？ｹﾞﾎｯ」

「なんかみんな美味しそうなタブレット食べてる……良いなぁ」

ガバッ

「おはようさん………って、何処やここは！？！？ｹﾞﾎｯ」

「わかんない……わかんない味する………」
訳もわからずとりあえず見つけたタブレットをもしゃもしゃしている。

ガリッ！

「いつもより味が薄いが、私のタブレットな気がする。なぜ フローリア式かぼすタブレット(R) 2,980円/月 がこんなところに……？」

「……トランプ、こういう時にはすごい暇つぶしになるのかも……」
眺め

「不思議な味ですねぇ、これ...」

ここかぼす味のタブレットありすぎあらへんか？

「水あめだ……嬉しいね……」

「うふふ、子どもたちがいっぱいでかわいいわね～～」

物理的に見下ろしながらニコニコ

「私はエナよ～、よろしくね」

「タブレット食べたら落ち着いてきたな、なんや何が入っとんねんな、あれ」
かぼすです。
「まーそのうち出られるやろ」
「放送のやつもそんな感じのこと言ったったしな」

「適当に歩き回るか……」

「ふぅん……。まあそうか」
不承不承といった様子で頷く。
「一応。ボクはノーシェ。……よろしく……でいいのか？」

「みゃっ⁈ここどこですかー⁈」