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「うーん、プールにシャワー…これ娯楽?」(見てきた人)
「天使様ってお綺麗で、慈悲深いんですね」
「誰も、絶望に埋もれて死にたくはありませんから」
「美徳を振り翳せるのは、ちょっとした特権かも」
「もしも襲われるとしたら、真っ先にオレが襲われそ~」
「もしかしなくてもオレ、うるさいし?」
「それは……景気の良い話ですね~!」
「さっきスライムが降ってきたように、ケーキもいきなり振ってくるのかもしれません」そうか?
みなみなー みなみなー
こえはないけど いのってる
にこにこ みなみな
「あ、見ちゃったか。そーそー、ケーキもないのにナイフだけあるっておかしくない?切れるようなところなんてないし。」
「ああ~人間様方が行ってしまう!しかしいつでも意見は翻して良いですからね~!
この様な環境では人間様方は以前の様にいられなくなってしまうものですから!」
「残って祈って下さっている方はありがとうございます!ミナミナ~~~~!」
「んもう~言ったらホントに襲われるかもって私に言って
自分もそんな縁起でもない事言っちゃうんですから~」
「ナイフはケーキを切るためのものかと……」
だれかのバースデー説をまだ引きずっている。
「何もない七日間であれば、よいことですが」
「それはそう……いくつか部屋があるし、なにか娯楽になるものでもあるでしょうか……」
廊下をちらちらながめる……
「ナイフを、売っていますよね。」
「悪意のある誰かが、いないとも限らない…」
「勿論、私は行動することを否定している訳ではないのです。
ただ、もし、行動しても上手く行かない、ということがあっても……。
今日から頑張ろう、と思って出た玄関の先で転んで、頭を打って死んでしまいゆくとしても……
その時にも、私共天使が魂を安らかにお導きにし、またそうであれるよう教えとして導いておくことにより…
絶望せずに死んでいくことの無いようにしたい、と願っているのです。ミナミナですね!」
「単に退屈凌ぎかも知れません」
「散歩してる方が、時間は潰れそうかな……」
「やっぱりどっか行こう」
宗教はゴメンだと言ってどこかへ。
「と思いました(感想文)」
「私、難しい話はぜ~んぜんちっともわかりません!が!」
「善ではなくとも、悪いことと決まったものでもないでしょう!」
「…」
「本当に、"何にもない"七日間だと良いね。」
「しらないところは たんけんすると」
「たのしい」
「すわって いのるより たのしい」
みなみなー みなみなー
にこにこ にこにこ
「食料もあるし、一週間で解放されるというルールなら、行動をする必要もなさそうですが……お急ぎですか?」
「やっぱりちょっと怖いかも……」
掻き消えそうな小さな声で漏らした。
──チャリ、チャリ
鎖の音を響かせて天使は他の場所に去っていくだろう。
「えっちら おっちら」
「どーん どーん」
「うへ、天使のコロニーになる前に移動しよっと」
「しあわせは あしでかせぐもの」
「バースデイも たんけん する」
「たんけん はいいろのまち」
「……そうですね。」
「私も、色々見て回ることにしましょう。」
「人々に神様のご加護あれ。」
「いずれは気や思いやそう呼ばれるものしか残らないのです。
故にこそ、それこそが人間様方自身の救いになるのですよ。
私の言ってることがわからなくても大丈夫!祈りましょう、ミナミナ~」
「祈ったり、縋ったりするよりも、」
「行動が解決してくれる事の方が、きっと多い」