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「つるーって した」
「俺はガキなんで荒事よわよわで~す。
もしもの時は誰か頼んだぜ」
「まーまー、落ち着いて。そんなこと言ったらほんとに襲われるかもよ?」
「あっでも可愛いかも…ゲームでよく見るタイプの感じ…」
「触れるのかしら…触れた瞬間ジュッッッ!!!!とかなったら怖い…」
今年、本厄だからこんな所にいるのかな。
「もしも人間様方が死んでしまわれても……大丈夫!この天使が付いていますからね……」
「これは、ひょっとしなくても、化け物ってやつなのでは」
「……!」
しばらく喜びの舞(?)を踊っていたスライムだったが、はっ……と何かに思い至った様子でぴたっと静止する。
そしてこれまた突然、つるーっと体を床に滑らせてロビーから出ていった。
「荒事に強い人はいます? 冒険者さんとか……」
「スライムか。どんな生態か調べたら道が開けたりしないか」
「襲って来ない事を祈るばかりですね」
「これは……生きている?生き物、でいいの……?」
「襲われたら、死にます」
「つか、スライムぽいなら扉の隙間とか通れないの?」
さようなら。
「…………ア、アァ スライムですか。」
「かわいいですね。ええ。」
(動くべきだな…)
男は立ち上がった。
「まんまる うえからみるか」
「したからみるか」
「よこから みるか ……」
「これは喜んでいるんですか?」
「なんだァこの粘液生物」
「上からってことは迷子にでもなってたのか?」
「触らぬ神に祟りなしってやつかな。襲ってきたらどうしようね。」
「おててないない バースデイとおそろい」
おててないないどころか あんよも ないないしてる 気がする
スライムさんが よかったのなら よかったなぁと おもいました。
「なんかかわいい気はしますが骸骨入ってるあたり人を食べるタイプでしょうか?」
かわいい動きにほだされかけつつも警戒は怠らない……
「ヒトがたくさん居て嬉しいのでしょうか?私も~」
(スライムの方を見て、距離をとるのもかわいそうだなと思い、行動しなかった。)
「な、なんか喜んでる…」
「ウワッッッビックリした!!」
「…なにこれ。」
「……?」
「!!!」
落ちてきたスライムはどこか不安げに周りを見渡すと、何故かとても嬉しそうに飛び跳ね始めた。
「どういう事かというと、そういう事なんです」