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「…ハッ」
「……ちょっといってきますね」
天使様がしんぱい……。
ロビーを離れ、新しい部屋へ。
わからないけど わからないけど
おるすばんは できるのよ
あおいろてんしさまだって まっているのよ
にこにこ おててひらひら みおくりました
「大丈夫ですよ、大丈夫。救いはありますとも。ミナミナ~」
そうして外へ。
「……ああ、いえ、さてさて。
何も問題はありませんよ、皆々様方。
私天使ミルメコエル、この様な事態が来ることも想定しておりました。
そう、その上で私は救いを説いておりました。故に今も変わりません。
どれだけ現実がクソッタレのカスだろうが救いはありますとも。」
「では見て参りますかね。どんな悪趣味がこれ以上ぶちまけられるのか。」
>>テンちゃん
「わた、しは…」
こんなはずじゃなかったと頭の中でずっと繰り返す。
死ぬ覚悟はちゃんと出来てたのに生きている。
こんなにも切り傷だらけの体で
生きた心地なんてしないのに。
己の頑丈さに苛立って仕方ない。
苦しんで生きろ。
その言葉が今のわたしには重くのしかかった。
かいほうされたら どうなるのかしら
ながいきすれば いいのかしら
どうすれば いいこなのかしら
わたしは くびを かしげています
DREAMからの自動放送:こちらは自動放送です。冷凍食料室の開錠がなされました。こちらは……
ふわふわと きいていたやら いないやら
「出られない、か」
まぁわたしは問題はない。が……
それが、問題があるという人々もいるだろう。
混乱が予想され、小さくため息をついた。
終端とはなんだろうか。金貨と箱は何のために。
いや、ナイフは、この場においての殺人は、いったい何のために。
結局虚無とは。疑問はいくつかあるが……。
それもきっと消えてしまう。この空間と共に。
「………」
ぷつん。
『それでは、お疲れ様でした。お元気で。』
同じ放送が流れているのを確認して去っていった
『この放送以降流れる音声は、あらかじめ組まれた自動放送や警報のみです』
『ですので、我々からのコンタクトはこの放送以降二度とありません』
「──クソ喰らえ。」
放送が何であれ、コレは理解することはない。
新たな場所が開かれたとて、誰かが引きずって行かなければずっと此処に残るのだろう。
「ケッ」
『ああ、それと』
『では、我々はそろそろここを脱出しますので』
『お元気で長生きしてくださいね』
『偶然です。全くの。』
『運が悪かったですね。同情して差し上げます』
『……ああ、そうだ。皆様の疑問に一つだけ答えておきますね』
『何故あなた方はここに集められたのか』
……ほうき?
「……天使さま?」
様子がおかしい。いつもの天使様ではない、ような。
『……あと何言うっけな。台本台本……』
「………」
『ですので、この放送終了後に感謝の気持ちとして、部屋をおひとつ開放いたします』
『しかしまあ、せっかく協力してくれた皆様になに一つの具体的な例もないまま、というのは失礼ですね』
「やはり現実は理不尽なものですね。
不信と疑念が正しいものなのですよ。」
『ああ、話はしてもらっていて構いませんよ。』
『こちらから、そちらの音声は聞こえていませんので』