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あ、おいのりの じかん かしら?
あわてて あわてて つみきから
おいのりに しました
みなみなー みなみなー
「虚無に森ってあるかな、虚無って燃えるかな…」
「燃えるなら、探すのも悪くねえな…」
「してみますか。筋トレを兼ねて出口で高速反復横跳びとか…… ……」
「おれも火が手に入るまでは終わりたくねぇなぁ」
「火葬されたかったなぁ…」
「虚無か~」
虚空を見てみる。虚無ではない。
何もない。
希望もなさそうだ。名が体を表しているなら。
まあ、少なくとも。みんなでする探検は。きっと楽しいだろう。
だから悪くはないんだろう。
「……フフ。私も大変嬉しいですよ。
今日この日も皆々様方が生きていて、
こんなに賑やかに、他愛のない話をして過ごせること。」
「ここまでは大変、お疲れ様でした。後のことは、私、或いは私達にお任せ下さいね。」
「おいのりやじゃないよ。葬儀屋だよ葬儀屋。ここに火があったら火葬もしてやったよ。」
生前葬。
一昨日、ある人から頼まれたことだ。
それの、真似事をしている。
「なりたいね。花屋。なれたら今より長く生きられるだろうし。」
「…」
手元を見る。買ったばかりの真新しいモノ。
「…あいと。」
「桜木、藍斗。」
「お花屋さんですか!それはいいですね~」
プールに浮かんでいた花を思う。
これは、手向けの花、なんて知らないけれど。
綺麗だなあとは思ったので。
「なんか ろうかのひとが きょむ ?に みんなでいこうね ってゆってたし」
虚無 所謂void探しの 探検かも
「そゆの いってもいいよね」
「来世、この人とはちょっと会いたくないかな」
植物が好きなこの怪物は、森を燃やすダークエルフがちょっと苦手である。
むつかしい おはなしを しているなぁと おもいながら
じぶんの となりに かんづめ つみあげて てなぐさみ
「ながいき〜」
一酸化炭素中毒なんて 勿体ない から嫌だけど
そういうの 言わない方が 良いのだ
子供は賢しい。
「よめいは まだまだ つづくんだよ」
「いーっぱい あそぼうね」
笑う 遊びの中に その人選に
何があって 誰がいるんだろうな
「ふふ、……おつかれさまです」
「とってもよくがんばりました」
「次はお花屋さんになってくださいね」
「きっと、買いに行きますから」
きっとそこの天使様が導いてくれる。
妹の元にも、葬儀屋さん改めお花屋さんの元にも。
ここで話した人たちの元にも、あまり話せなかった人たちの元にも。
「ミナミナ~」
今はただ、再会を祈る。
「んにゃ、燃やしてる間に楽しくなったよ? どうやったら上手く燃えるか…考えて成功したらうれしい」
「だから、炎よあれ。……おれがいま願うのなら、それだけ」
「結局死ぬなら派手にあったかいほうがいいよなあ。寒いよりずっといい」
「ま、故郷に残した弟がうまくやるだろう。おれよりずっと優秀だ」
「むむ……筋の通った放火。貴方様が貴方様らしく生きた結果なのであれば、このミルメコエルも肯定しましょうとも。」
「……ふ~む」
それもまた、悔いのない人生か。
そうであるならいい。
そうであったらいいと、思った。
「やだ~ 私は生きられるだけ生きる~」
「…おいのりやさんさま
私も、あなたが生きていてくれて、よかったな~って思います!」
「おや、娯楽目的でなく、そういう理由があるならまぁ仕方ないのかな」
「失礼しました」
あっさり謝る……。
「あなたが自分の成したことに、満足できたなら何よりです」
「…あは、こうしてみんなで一酸化炭素中毒死とかも悪くないね。」
「今日この日までロビーによくいる人みんな死んでなくて良かったよ。」
「マシな余命生活だったよ。」
「ありがとう。」
「最後は燃えたかったな。だが満足だ」
「おれは森を燃やした。おれたちを迫害して殺した森人の棲み処を…ずっとずっと、多くを燃やした」
「復讐は叶った。そして、きっと我が同胞は、生き延びることができるだろうから」
「なるほど」
「では、ここに送り込まれてちょうどよかったですね」
「一緒にしにましょうね……」
ニコ……。顔ないけど。
「ここが森だったら、泣いちゃったかも」
燃えたらね。
これは自然を再生させたかった方だから、まあね。
「ここで燃えるのは難しそうですねえ……」
まず もりに いったこと ないのです
なので もやしたいだとかは あんまり……
でも めらめらは あったかいのかなぁ とかんがえて ます。
「んにゃ、死刑囚の方。ついに捕まってよお…」
「死ぬならぱーっと燃えたかったなあ…」
「ここが生命豊かな森でなくて良かったと来てから初めて思いました。貴重な体験をしてしまっていますね……」
「ウ~ンこのメンバーでも共感や同調することが不可能な領域の話が続いていく。でも悲しいのは……悲しいですね(捻り出し・同調)」
「森を焼く……の、農業の方ですか?」
農業でも森規模を焼きはしないだろうが。
「おれ、おもしろい?ありがとう!」
「だって火は面白いぜ。燃えるんだぜ? 森を焼いてる時が一番生を実感するよなぁ~~」
「でも森が無くて…ここで…おれはかなしい…」
「たしかに」
そうかも……。
シーツのはしっこ わたされたのなら
ぎゅっとにぎって わけわけね
……それはそれとして きこえる おはなしは
それはそれで あたたかそうと おもいました。
「炎よりあなたのほうがおもしろいですけどね……」
やんわり皮肉。
「ずっと寝てたのかな……この方……」
「そこはアツいと言えばとかじゃないと共感得られないと思いますねえ~」