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きたひとには てをふって
でたひとにも てをふって
それから それから きっと
そのときまで おいのりのまま
「はい!」
それだけ。
反省の色がなくたって、言いたいことは言い終えた。
何があなたにとって都合が悪いなんか、知ったことか。
ソファの上に収まって、同じように虚空を眺める。
「…わたし、ちゃんと地獄に行けるかしら」
不思議と恐怖も、涙も出ないのだ。
ただただクソみたいな自分に絶望している。
1度 周りを 見渡し
1度 深呼吸 をした
「おしらせ ……くるかな」
歩いて ここに 来る
「…そう」
それだけ。
ごめんなさいも、ありがとうも返さない。
結局最後まで反省の色なんて見せなかった。
そういう展開は好きだなとか思ったり
都合の悪いところは聞いてない。
また虚空を見始める。
「むにゃ……」
起きる……。
「……」
金貨の数が違うことに気づく。誰かがくれたようだ。
……わたし、そんなに顔に出てるかなあ。顔ないけど。
ありがとうね。
もうすぐ来るのか。
今日は何個仕事が来るのだろうか。
しないといけない仕事がある。
だけど、今は、
身体が、動かない。
キミたちの気遣いが、嬉しいような、苦しいような。
あぁ、
少しだけ、休ませて。
「…………」
「……さて。そろそろ刻がやって参りますね。」
「DREAMからの知らせもあるようです。」
「未来は不定。不測も不本意も有り得るでしょうが……
せめて終わりとその先が安らかであるよう。
私天使、今日も祈ります。ミナミナ。」
「……アイちゃんさま!」
話は済んだようだ。
なら、言いたいことを言うだけの時間くらいは、あるだろう。
答えはなくていい。踏み躙って行ったっていい。
自分がそうしたいからするだけだ。あなたの行動と同じこと。
「あなたにお説教した時に開いた傷、ずっと痛いです!
ごめんなさいもしてもらってませんし、お詫びの手当てもしてもらってません!」
「だからあなたのこと、傷が消えるまで忘れられません。もしかしたらその後も!」
「きっとあなたのお好みの展開ですね?」
事実そうであるかは、さあどうだか。
これはそれほどあなたの事を知らないものだから。
誰であってもそうだ。他者を理解するには、ここでの日々は、短すぎた。
「でも!」
「あなたと過ごした時間は、楽しかったです!
水鉄砲も!謝罪会見連行ごっこも!握手会も!」
「ありがとうございました!」
それでも。
そう思う事は、誰にも変えられない。
周りの何もかもに答えのない世界では、己の感じた事だけが真実だ。
「ムウウン…………」
さるひとに てをふって
のこるひとに くびを かしげたの でした。
「…」
何も言わずに見送る。
自分が持っていたスマホを出す。
もう電源はつかない。
水で濡れて使い物にならない。
そのスマホ裏側を見て、少し安心した。
「…そか」
「ならええんや」
よいしょ、と立ち上がる
「…ほなね、アイちゃん」
「……またな」
さようならは言わない。
そのまま去っていく
「……むー」
きたひとと こおう したの でした
「ム!」
「………… ム~ン」
ぬっとロビーに顔を出し、……捜し人は居たが。
取り込み中であるようだし、もう時間はない。
であるからして、誤魔化した。
「おかえりなさいませ、と……。」
「……おやすみなさいませ。」
シーツを掛けようと思ったが、
この調子だと、寝苦しくて邪魔になるかも知れないな。
「………ええ」
「だって」
「裏切り者の殺人鬼に相応しい末路でしょ?」
笑顔。
これから起きることの覚悟なんてとっくの昔にできてる。
これが彼女にとっての終わりだ。
「いいや、無駄なことなんて何一つないんやで。
まぁ、今日で殆ど終わるかもしれへんしなぁ……。
なぁ、アイちゃん…最後に一つだけ聞かせてや。」
「それが、キミの覚悟なんか?」
そーぎやさんが かえってきていたので てをふって
こほん こほん しているのに くびをかしげました
どうにも できませんので
しせんを そらしたのでした
「…」
いつから帰ってきたのか。
いつだっていいか。
話に耳を傾けているのかわからないが、ソファの上に寝転んでいる。
少し、何度か息苦しそうに、時折咳もしている。
……しばらく。
暗転して、明転して、仕事が舞い込んでも、…己の身に何があったとしても、
しばらく、この男は、動く気配はないだろう。
(※21:00頃まで反応できません。気絶してるか、死んでるか、と思っていただけば幸いです。)
濁った目を開く。
「…なんでって、場所は伝えた方がいいでしょ。
もうすぐ、アレの時間なんだから
会いたい人がいっぱいきてくれるかなって
これって無駄なこと?もうすぐ終わりなんでしょ?」
簡単な理由。
まるで狩られるのを待っているかのようで。
「来たのがボクでかんにんやで
そんなに長居はしないさかい…んで、アイちゃんはなんであんな紙を置いたんや?
なんか、理由でもない限りあんな事せえへんやろ。」
挨拶してくれた方には手を振って返す
「ボクは、アイちゃんが無駄なことするとは思えへん……なんか、訳があったんとちゃうか?」
邪魔するなら帰って~!を抑えて「いらっしゃいませ~。」
始まったやり取りに、この後も色々あるのだろうし、
死体だってでてしまうかも知れないな、と思いつつ静観。
よく好きにしていくといい、人の子よ……
「……そうかもねー」
来る人に笑顔でお迎えする。
ニコニコと不気味に笑う顔に気持ち悪さも感じるだろう。
はいったひとに こんにちはの てをふります
さがしひと みつけられて よかったね
「邪魔するで〜!」
元気よく入ってきたのは、いつもの糸目、キョロキョロと周囲を見渡すと、お目当ての人物の近くに、座る。
「…あの紙をプールに置いたのは、キミやな?アイちゃん。」
「いってらっしゃいま~ おかえりなさいませ~。」
「そして、おやすみなさいませ、ですかね?」
シーツは……いらなさそうだ。
でたときには てをふって
きたときには てをふりました
でいり はやりかしら?
てんしさま たいへんなのかしら。
戻り。
またすぐに倒れてぐったりする。
どこか楽しみにしながら。