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「………」
「……んん……よい言い方になっていたかどうか。
声を出そうとは言いませんし、出さないでおこうともいいません。
振る舞いというのは、望むように変えてよいものですから。
好きになさってよいのですよ。その場その場で。
歌いたければ歌ってもよいし、恥ずかしくなれば黙ってもよい……
そういうものです。」
「ええ、ミナミナ。
ミナミナですね~。ミナミナ~……」
「発進音!?」
どっかいった……?
……うた いがいも おおい です、ね?
エンジン ふかして いくひとに てを ふりました
発進していった……
「……」
てんしさまが いいのなら いいの
てんしさまが いいなら いいこなの
すこし しせんを そらしたままだけど
そのまま りょうてを くんで おいのり しました
みなみなー みなみなー
「ぶぉぉぉぉん」(エンジン音)
そのままどこかへ
平常運転(運転中)だな…………
「……ふむむ………。」
「……いえ、謝る必要はないのですよ。
私、全く気にしてはいませんとも。
ほら、他の方々だって……
……いや本当に気にしてない光景…… コホン。」
「私といたしましては、許す許さない以前に、
罪と判断することでは欠片もありません。
ムー様はムー様でよいのですよ。
人間様方は人間様方なのですからね。」
「きゅいいいいん」(チャージ音)
鳴き声じゃない音もす…あれは鳴き声…?何…?
「ぶいいいいいいいん(駆動音)」
うん……とも いいえ……とも つかない くらいに くびを ふりました
てんしさまも うたも すき ですが
このわたしの こえは すき じゃない のです
ごめんなさい
おくちを ぱくぱく うごかして じゃましたことを ごめんなさい します
わるいこでは ありませんので
わるいこには なりませんので
ゆるして ゆるして
音がたくさんだなあ。
「ぷー(寝息)」
「おぁ〜〜〜」
突然合唱に混ざるピンク
「ら~………、 ……おや、……」
天使はその声に驚くでもなく、向き直る。
「……ムー様、大丈夫ですか?
喉が掠れてしまいましたか?」
実際はそうではない様な気はするが、
ゆっくりその様に聞いてみる。
「ら~……ら、アっ……!」
おとこのこじゃ ないのに ひくめの こえと
したくないのに はねた おとに おどろいて しまって
「……う、ぅ」
わた、しは おくちを とざして くちをつぐんで
かおを そむけ ました
なにも しないを します。
「……ぁー……ぁ、あ~」
「あ~……」
がっしょうを るんるん つづけて います。
てんしさまと うたう(?) のが たのしいので
たのしくって なので つい つい うたって 、しま って
気遣いに対しては反応が微妙かも。布越しである為表情までは伝わらないだろうが。
ええ…なんかすごい長く鳴いてる…何… 苦痛とかの音ではなさそうだけど… ぐらいの感想になりそう。困惑。痛みから意識を逸らすという点であれば成功しているのでヨシかも。
「ぁ~……ぁ~………」
これは合唱かな。合唱かも。
「……ぁ、ぁ」
うめるこえに あわせて ひっそり さえずったの でした
「あ~~~~~」
無の時間を埋めようとする声。
退屈紛らわしになるのだろうか?
ならないかも……
にょろーん 手が無いから それこそ蛇のように
ソファに とろけ だらだら
……まあ、話し声が聞こえるだけまだマシと思おう。相変わらず意味は理解出来るものではないから環境音の域を脱しないが、これで本当に無音であったら退屈すぎて頭がどうにかなってしまいそうだ。
掛けられた布の下で小さく溜息。
「ぶい~ん……すや……」
悲しみにくれながら、負け犬は空気清浄機になり
ほどなくしてお昼寝機に……
「大丈夫ですよ……犬様方でも負け様方でも……」
フフーン 得意げ
別に 大した事では ない
「私は負け犬です……」
とうとう犬にクラスチェンジしてしまった
「ん ダメなんだよ」
「まけー」