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「食パン齧りながらあかーん!遅刻遅刻っちゅうたろかいな。そして天使とぶつかるんや」
「…なんや急に袋上げ下げして。ダンベル代わりか?」
「え、なになに、みんな袋見てどうしたの?ドジして落とし…おや。」
ちょっと重いな。
くびを かしげて ましたが
てんしさまと しせんが あったら
にこにこ にこにこ
しました
「ドジ……頬にご飯粒を付けてご登場なさるとか……!?今から付けてもいいですよ」
「……む? …… ……、………。」
少女の方を見た後、己の袋を上下に持ち上げる。
……その後、今一度ロビーの中を見渡してみていた。
「んー ……」
「ウチもドジっ子披露で一躍人気者?!」
「なんかあらへんか、うちのドジ…」
「葬儀屋の兄ちゃんはなんや、蛇埋葬したんか。棺から出てくるなんて災難やったなぁ…」
「蛇の耳に念仏かいな」
「……?」
おいのりの かたちに なろうとして
もっている ふくろが おもくて くびを かしげました
「ドジっ子保育園だったかも。」
かも。
「ギャグだよね。おかげでまたオレの仕事増えそうだから、そいつらの夢に死んだ蛇が出るように唱えようかなって思ってる。」
せめて顔の布を剥がしてほしい…と横たえられたままの人蛇は思ったりした。視界があるだけで暇度合いはそこそこマシになるため。死を偽るならこれはやらない方がいいので叶わぬ願いだろう。
ちょっと顔周りの布が舌で舐められてしっとりしてきているかも。
シーツ。いつのまに、どなたがかけてくれたのだろう。確認できなかったがありがたいね。
金貨が増えたことには気付いていない。すやり……。
「ようこそいらっしゃいましたシホ様。今はドジっ子談義の最中ですね。
今ならドジっ子を披露すると一躍人気になれるチャンス……かも!?」
「ばぶちゃんもおるな。ここは保育園かい。先生天使は読みがわからへんこと言うとるし」
「葬儀屋はおはようさん。なんやドジっ子犯人現場に戻るって。ギャグドラマのタイトルみたいやな」
「ぁ、っおー」
ばっこー
「……」
俯いたまま。ねたふり……。すや。
「ば」
「ぶー」
「跳梁跋扈~」
原型を破壊した。
「ん、段ボール姉さんおはよ~今日はドジっ子犯人現場に戻るの日だよ。」
「ロビーは賑やかやんけ。おはよぉさん」
「なんや、ドジっ子大作戦か?」
「……っ、ぉー」
とりっこー
……あれ、ちがった、かしら?
「とびっこー」
もう 違う
「んー」
「かくす ひつよう ないし ……」
「みんな へび すきくないから」
「ドジっ子~~~~~~~~~~。」
「ドジっ子の方を覚えていってくださいね……」
「ドジっ子の方向性と度合いにもよりますねえ……」
「ほんとに犯人は現場に帰ってくるんだね。それも2人。」
「でも、そんな不完全さが上位存在的にはまた
愛おしいとか言うんでしょう、このこの」
「どじっこー(真似)」
「愚かよりはもう少し柔らかい表現の方がいい気がしてきました。
人間様方~、ドジっ子~~~ とか」
ぱちっと。おめめは さめました
それから おろかな ひとのこに
うなづいてから
くびを かしげました。
天使……シーツの向こう側の気配までは流石にわからない……
暇なまま放置しているのだろう…… 疎通が出来ない、難点。
「おろか ひとのこー(真似)」
「おや……今回はいらっしゃいませではないいらっしゃいませかも。」
「愚かであるからこそ、人の子であるのかもしれませんね~。」