閲覧者へ:編集禁止。資料閲覧のみ許可されています。
「じゃあこの顔も?」
顔ないが? 一応のる。
「お気をつけて……」
「いってらっしゃいませ~!
あ、この顔も見て下さい!
変な気部分が何処にもないこの顔を!!!」
「見てくださいこの顔!変な気を起こすようには見えないでしょう!」
それは見る人によるだろう。
「おじさんさまもお元気で~!!」
「人間様方も肉食の動物ですからね。
『苦しめて殺すようなことをしていないかどうか』
……私のラインはそれですね。殺す殺さないよりも。」
「……やっぱそんなトコか」
「情報感謝するよ。嬢ちゃんらも気ィつけて」
「変な気ぁ起こすんじゃねぇぞ」
此処の話題も随分と荒れてるな。余計な口出しはしないに限る。
じゃぁの、とでも言うように。
片手を挙げて反転。その場を後にしていくんだろ。
「ピンクのメイドさん……あの子ね。
プールの隅で小さくなってるのを見たけど…」
昨日の記憶。
「ピンクのですか~」
「昨夜プールサイドで、
生き延びたいから、ここを動かず何もしないから、近付かないでほしい……
といった旨のことをお願いされた後、動いた様子は見ていません 少なくとも、私は!」
「………………。」
「とはいえ弱肉強食も否定はできません
どれだけ平和だとしても植物でも動物でも、自分達が生きるためには命を奪わないといけませんから」
てをふったり しせんをあわせたりしましたが
さて、わたしも わからないのでした
「メイド服……ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
メイド服………ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
メイド服……………………(記憶を掘り返す間)」
「……むむ、見ておりませんね……」
「そうだな、ピンクの」
「……さてな。行方不明かどうかは今調べてるトコだ」
「賑やかなのも騒々しいのもおつかれさん。後数日、皆々気張れよ」
「ア!おじさんさま!こんにちはこんばんはおはようございます!」
訪問者が顔見知りである事にやや遅れて気付いた。
猫の脳は一日ひとつ使い切りなので。
「メイド服……メイド服ですか?ピンクですか?」
「難しいものですね~……現実というのは……やはり……」
「肉食の獣が、生きているだけで罪とは思いたくありません……」
「メイド服? ……ピンクのですか? きてないですね」
「また行方不明ですか……?」
「弱肉強食…ね」
「しょうもないわ…(小声)」
臭いも凄まじいな。1つ息を吐く。
「邪魔するよ」「そんな所だ。メイド服着た女、こっち来てねぇかね」
少女の視線や振られた手を見た後、緩く手を振り返しつつ。
「捜し人……そういえばネクサスさま、
こんなに長い間お散歩に出ていてはみなさまに探されてしまうのでは?」
「そろそろ土下座タイムといきますか?」
「…とはいえ、よくよく考えれば私もかの微生物の根絶を願ってはいますから
そういう意味ではヒトのことを言えないのかもしれません?」
「発破ですかあ…… ……うーん!とりあえずお疲れ様でしたッ……?」
「おや。いらっしゃいませ……探し人ですか?」
はいって きたひとに しせんをむけてから おててを ふりました
すくなくとも わたしは ここです。
「殺さなければ生きられないなら、仕方ありません。
生きるために命を頂くこともまた、仕方ありません。」
「ただ…殺すことが正しい、とは、できれば思ってほしくないのですよね~」
それは、心は、人間として、捨てちゃいけないものだろう。きっと。
「……せやな、弱肉強食の世界や
弱い国は強い国に搾取され、やせ細れば滅ぼして次の弱い国を狙う
そんな国ばっかやったわ」
みなみなー みなみなー
むつかしい おはなしは あまりきかず
ただ おいのりを しています
わたしは どこでも げんきなのよ
かつ、こつ。足音と共にその場へと。
こっちに来るのも数日ぶりか。もう永いこと経った気がする。
「………」
辺りの喧騒を眺めつつ。誰か探すように、面々へと静かな眼差しが向けられるんだろう。
「……まぁあと数日ですから」
「生きたい方が、できるだけ生きられるといい」
「資源の限り、治療はします。お気軽にどうぞ」
「弱肉強食……ってやつですね」
「その言葉だけだと中々判断が分かれる所ではありそうですね~。
日々食べる食べ物の元になった命は、死んでいい命だったか。
家の中に入ってきたから殺された虫は、死んでいい命だったか……
こういったケースだと、一般の人間様方も『そう』と答えることはありそうですからね。」
「…これからどうしたらいいのかしら〜」
「え、違ってた?ごめんごめん。少し発破かけてみたかったから、あーなっちゃったよ。」
「……正当化するのは、不安の表れです」
「できれば大目に見てあげてほしい……」
不安でなければ、こんなことはしないだろう。
自分がこんなことしなかったのは、不安がなかったからだ。