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ちらり。
パッと見怪我人はいなさそう。
去って行く後には蛍光色の赤。
「資源の減った袋には、そのぶん幸せを詰め込むことができるのです…」
そうかな……そうかも……
あのこの830のもじを じぶんの630のもじと いっしょに みて
「……」
すこし しょんぼり
おいのり いっしゅん ていし
「おかえりなさいませ、ナデシコさま!」
「ああ、そう、その方。応急処置くらいはしてさしあげたかったのですが…
私、なにぶん自分の応急処置くらいしか知識がないもので!
医療品を提供するだけならできますので、よければ処置の足しにしてあげてください」
ずい!自分の資源を医療品に換え、二人…二人?の方へ押し付けた。
「資源、見えるようになったのですね。」
やましいことは何もない、というように袋を持つ。
あなたたちは彼女の袋を見ることができるだろう。
830。そんな数字が浮かんでいる。
「この先、怖いですね……」
おかえりなさい おかえりね
にこにこ にこにこ
ちりょうの ようすを よこめで ながめてます
おいのりして ながめてます
みなみなー みなみなー
「……」
戻ってくる。ふらふら。関係ない。関係ない。数字は関係ない。
くるりと部屋を見回して。さっきの少女を探す。が……
どう考えてもさきほどの少女より重症であろう血液量。
駆け寄って、あぁさっき気づいてやれれば……。
「へびさん……」
慌てて治療を開始する。
みなみなー みなみなー
てんしさま おでかけね
てんしさま がんばるね
おるすばん おるすばん
わたし さみしくないわ
みわたして あらためて
じぶんの ふくろに くびを かしげたのでした
「いってらっしゃいませ、天使さま!」
「ミナミナ~」
「ええはい!これで色々わかりますね~!」
「………。ちょっと出てきますね。早い内に情報収集をした方が良さそうです」
席を立ち、「ミナミナ~」と言葉を残して、外へ。
「いや~ プライバシーというやつは……最初からありませんでしたね!」
「まあ、ヒトを助けやすくなったと思いましょう!」
「……いや~~~。あけっぴろげにされてきましたね~~~。」
「……、……。」
放送の瞬間。
室内を見渡す間があって。
……いっしゅん ふくろの すうじを かくしました
かくせない かも
「あっまだ放送続いてる 資源残量を表示~!?」
「やだ……恥ずかしい……(意味不明)」
「資源にものを言わせて正常に供給されるまでガチャガチャしてもらう手もありますか…
う~ん何にせよ嬉しいお知らせではありませんでした」
「およ 物資供給に異常……」
聞こえた放送に文字通り耳をぴんと立てる。
「……資源がいくらあっても意味がないということ~!?」
「放送がまたありましたが~、物資供給に異常が発生する可能性があります、一体どういうことなのでしょうね~。
単純に分析するのならば 今後は資源の減少が加速する、ということなのでしょうか。どの程度増えるのでしょうねえ」
ふら、と何も言わず、出る。
「……?」
ほうそうを きいて くびを かしげました。
いじょー……?
「Good Peace Muu-Sama...」
「Peaceful……」
ピースフルではない生命の方も居ますが。
なれるといいな、ピースフル。
おやくめ とくにありませんが
にこにこ たのしいので ちょきの おてて
ぴーす ぴーす
「さいつよ☆ハッピース☆ミナミナ☆オヤクメイツ~~~」
「イエ~イ さいつよ☆ハッピ~ス」
「ミナミナ~」
「イエ~イ、さい☆つよ~」
「はい!博士から預かった、大切なお役目です!」
「オヤクメイツとなり、最強になりましょう なります」
「テン様も計画に参加してらっしゃるんでしたよね~。
私達……共に頑張って行きましょうね!お役目を持つ者、オヤクメイツとして……」
………、ここまで重傷だと吐血と混ざってよくわからない……。
ただ『襲わなかったわけはない』とは、これまでのことから推測は出来る。
………成功したとするならば、……………