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「致命的なものはまずここか、報告ありがとう、負担をかけさせてしまったな」
「安否確認をしている」
「そうだ」「もう1つ」「ネクサスを見なかったか」
「先程から見当たらないんだ」
「秋月さま!おはようございます!」
「あいむふぁいん!せんきゅー!」
能天気なやつだ。
「ん」
指差す。見りゃわかる。
部屋の隅
どうしたのかしら
どうしたのかしら
おいのりが ひつようかしら
つぶやくひとに にこにこ おててを あわせます。
ししゃ
そのことばに あいまいなかお
いるような いないような あいまい もこもこ
「なんで、」
「どうして、」
「なぁ、」
「ねぇ、」
「あぁ、」
「どこ、」
「やだ、」
「やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ」
「し……死者?」
呆然とする……。
出てゆく人について ふわふわと流れていった
「ここに怪我をした物、あるいは死者は居るか」
かつかつかつ、足早に廊下からやってきた男だ。
にこにこ にこにこ
わたし げんきな よいこよ
にこにこ にこにこ
きっと いまのは きのせいよ
「......ここにもいない」
入ってくるなり誰かを探し始めて、いないと分かったらそのまま出ていく。
死の気配、何となく近いような気もするが……『わからない』。
もしやあのふわふわさんが……と思ったが、そういう訳でもなさそうだ。
似たような……或いはずっと薄い存在が消えたのだろうか。
「……資源の問題はあってしまいそうですね。
私はずっと休んできているお陰で比較的余っておりますので。
尽きそう、という時は仰って下さいね。」
おてて ひらひら
ちのにおいは すくなくとも わたしからは ありません。
なぜなら わたしは いいこなので
それと ほうそうに くびを かしげ……
ちかくに ある よう な? き が?
ふらふらと部屋を出て行ったかも
「……あぁ、」
「なんでだよ…平和的に行こうって言ったのに…」
「なんで、どうして、」
「…!?」
放送を聞き、その場に固まっている。
「む、……うーん。なんか今、放送ありました?」
起き上がってのびをしたのち、目……のあるであろうところをこする。
放送の音で目覚めたため、前半ぜんぜんきこえてなかったようだ。
「…………、死者……2……」
聞こえてきた放送の内容を呟く。
数を教えてくれるというのは、
天界より親切だな、と思った。
「…嬢ちゃん、大丈夫?どこかあかいところ、ない?」
首をいくらかかしげている。
動悸がする。
「…」
持っていた煙草が少しひしゃげる。
くびを いくらか かしげましたが
いたくも なにも ありませんので
おいのりには もんだいないので
にこにこ にこにこ しました。
「……、」
「……ふぅ」
異常はなかった。
何も変わらなかった。
静かな場所に足を運ぼう。
「…無駄にしたか。このままだと尽きそう。」
噛み締めていたシガレットを離して観る。
「無事かい?」
「…………、………皆様、ご無事でしょうか。
怪我を負った方は、いらっしゃいませんか。」
既にいくらかの惨劇は予想しつつも、そのように。
……
「……?」
きんかが すごく へった よう な?
「…」
少し温まらせて貰ってから廊下に帰るだろう。
「………、………」
柚葉だ。廊下同盟で身を寄せ合ってそうだったのに。
まあ、いいか。ロビーの空調の効きは確かに良いし。
うんうん こくこく
おへや すこしせまくても わたし すみっこに いくね
おもいながら すこし からだを ちいさく しました。