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「どんな状況でも寒いものは寒いので……。」
空調の下の方に移動しようかな、ススっと無音の歩行。
「こみゅにけえしょんが出来るかもしれませんねえ~……」
「……そろそろですかね?そろそろな気がしますね……」
「……」
お前。
「……、なるほど……この様なタイミングでも己の体調管理に余念がない!人間様方として素晴らしいですよ~!
どうぞどうぞ温まっていってくださいね…… 私別に許可を出せるような立場ではないですが……」
ゆれたね ふわふわさん
ゆれたわ ふわふわさん
つまり きこえているのかしら
ならば いっしょに ふわふわ できるのかも しれませんね。
「こんにちは……、廊下よりこっちの方が空調効いてるからちょっと身体を温めたくて…。
少しだけ……先っぽだけ(?)でいいので……。」
「……な、なんかちょっと私の予想が正しければこの状況大丈夫なのかなあって気が」
「あっ揺れ 揺れました? 揺れ……揺れたかも!? 今の判定どうでしょう」
「あっあっミナミナ~~~~~!ようこそいらっしゃいました……????」
みなみなー みなみなー
はいるひとが いったので おいのりを しました
「……私には能天気に『大丈夫ですよ』と言うことは出来ません。
体を張ってでもお守り出来ればよいのですが、それも難しい……。
私は襲いません、と言う当たり前のこと、ぐらいですね……。
でも私は襲いませんよッ!!!見て下さいこの眼ーーー!!」
ふわりと横になびき そのままぱたんと下に溜まった
「み、ミナミナ~………。」
そ~っとロビーに入る、挨拶はこれで合ってたっけ…?
横に揺れてみた。
「……特に変化無し、と」
一瞬の暗闇が訪れる時間は、もう、間もない。
ロビーへ顔を覗かせるだけ覗かせて、また、どこかへ。
壁際にもたれかかる。
「…」
ため息ひとつ、小さく漏れたのは、
「顔合わせて、一緒にご飯食べて過ごした誰かに襲われるなんてことあったら、」
「今度こそオレは、」
「こちらの言葉が通じていれば、横に揺れてみて下さい……
……と、言ったら通じるのでしょうかね~……」
ふわふわさんを じぃと みます。
ふわふわさんは こちらの おはなし わかるかしら?
……へびさんも 居るので おとは 出せませんでした。
「蛇様も変わらずいらっしゃいますね、……
……この後の展開として、彼の方は……
……悪ければ終わりを迎える事になってしまうかもしれませんので……
言葉が通じていれば、天使の教えを届けたかったのですが……」
「あの方はどうやって食事取ってらっしゃるんでしょうねえ……」
逃した獲物の背に名残惜しそうな視線を送っていたのは数分程度。再び床にべったりと長く伸び、目を閉じて大人しく過ごしている。
眠ってはいないので、ちょっかいをかけられればすぐに開眼して凝視してくるだろうが。
「みなみな……みな…… ……ハッ!!!!!
失礼睡魔に襲われておりました。え~……
……まだ今日闇ってはないですよね?無さそうですね……」
どこからかゆらりと戻ってきて壁際にわだかまる
「……フフ、ええ。ミナミナ〜、ミナミナ…………」
にこにこ ごきげん
おいのりも はかどります!
……もとから はかどってます、ね?
みなみなー みなみなー
おくち ぱくぱく
なれてきた おいのりのて
「私はここにおりますよお〜〜〜……今日は暫しの間ゆっくりといたしますかね……」
暗闇が訪れるまで。予想される出来事が起こるまで。
てんしさまたちがいると おひとりが おでかけでも おひとりのこられるの
かんたんな ひきざんが うれしくて にこにこ しました。
にこにこ にこにこ
立ち去る姿を追いかけようとして、止まり。出口の方を凝視したまま舌を盛んに揺らしている。
次に入ってきた人を脅かすことにならないといいのだけれども。
「……ええ、お任せください。」
とっくにそうだったが、もう後に引くことはできないな。
後は任されてしまったものだから。
「……貴方様に貴方様が信じる救いがありますよう。フォーミュラ様。」
あたまを なでてくれてたら
わたしは すりすり そのてに こすりつけたわ。
うれしいからね うれしいからよ
そして
しせんには ほほえみを
さりすがたには おいのりを
みなみなー みなみなー
おるすばん できるのよ
そこまで言って。
あとはもう一度少女を、天使を、蛇を。
それぞれ一瞥だけして。
──ジャラ、ジャラ……。
鎖の音を響かせてそのまま去っていくだろう。
──ようやく身体を離す頃には随分な時間が経っただろう。
身体を離し、それから……頭も撫でてしまいたいのだけど。
それからもう一人の天使に一度向き直り。
「……ミルメコエル様も、立派な志を持っておいでかと思います。
あとはどうか…………。」