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「ん」
振り返す おててがないので
んー って頷き 上下運動
ふわふわ
「誕生日の子もまたね、そのうち廊下に遊び来るといいよ…ケーキは無いけど…。」
片手をひらっと振り、ロビーを後にする。
きづいたら ふえるもの かも?
へびのひとが おもってるのは しりませんが
わたしは ふえるものと おもったの でした
動けるようになったので持ち物を袖の長い手で漁って確認し、確認していたより何故か増えている金貨に疑問符を浮かべた。 なんで? 勝手に増えるんだろうか…?
人々のやり取りを眺めつつ、金貨が勝手に変化したご飯を食べる。
慌てて治療に入ったものだからすっかり忘れていた。もぐ……。
「さようなら」
いなくなる 人に声をかけ
お祈り屋さん(葬儀屋さん)には 頷いた
「よかったね」
「シダレ へび ち した」
「ほか ち した ?」
「あ、葬儀屋のお兄さん……。」
もしかして廊下の方も何かあったのかな?とちょっとだけ心配そうにしつつ。
「してないよ。廊下で大人しくしてた。でも、こっちでまたあったみたいだから。」
「いつもここにいる子たちが襲われたんじゃないかって思って。」
「…そっか……。」
暗くなる前からだから少々心配ではあるが、一応夜中には廊下の方に戻って来るとは約束してたのであまり過剰に心配するのもな…と自分に言い聞かせて。
「ありがと、私はそろそろ廊下の方に戻ろうと思います、入れ違いかもしれないので。」
「三つ編みの子? ……どうだろう、今日はわたしはロビーでずっと寝ていたので……」惰眠
「おいのりやさん」
「きょう ち した ?」
「……」
「大丈夫?」
やっぱり、心配だったから。
斜め上を眺めている。人探しには役に立てそうにない。
「……」
「みつあみ みてなーい」
「……多分この様子なら大丈夫そうですね。」
何事も無かったように離れつつ……。
「あ……そういえば私、ちょっと探してる方が居まして……三つ編みの女の子見ませんでしたか?アキさんっていうんですが。」
ここに来たのも半分は夕方からずっと姿が見えない人物を探しに来てたので、それとなく周囲の人に聞いてみる。
ロビー すみっこ おいのりぶ です
フォーメーションの ときと にんち しました。
いのります いのります
わるいこへびさんにも いのります
「大丈夫そう。よかった……あとはまぁ休息が癒す、のかな。
ご協力ありがとうございました」
素人の手でもいくらかなんとかなったようなので満足気に頷いた。
獣医の才能があるのかもしれない。ないよ。
支援をしてくれた人に感謝を述べつつ医療品をもたもた片付けると、
そっと離れ……また元いたロビーのすみっこに陣取った。
「………。」
治療の傍ら、ほんの一瞬だけ…きっと蛇さんしか気づかないであろう素早く無駄の無い動作で、自分の黒い袋の中身の金貨ぽいのをいくつか蛇さんの服の中に滑り込ませる。
襲われたという事は怪我だけでなく黒い袋の中身もいくつか無くなってるだろうと予想しての自分なりの行動。
「へび よかったね」
ケーキ 一先ず横に置いといて
死 は誕生日じゃないから あんまり嫌 だから
人蛇は、寄せられた好意を何故…?と疑問に思っていた。弱った他者を好機と見て襲うことが常であり、寄ってたかって持ち直させようとするというのは理解の外にある。
あまり手当のしがいのない奴であるが、少なくとものったりとは動けるようになったらしい。身体を起こし、蜷局を巻き直した。
なでられてる あいだに おわった みたい?
ひとめむけて そらして くびをかしげました
(長めの蛇は おおよそ全快した!)
「わあ、助かります……人間とちがってなんかちょっと身体が柔軟でどう手当てしたもんか……むむむ」
いただいた医療品にも手を付けつつ、人体との違いにもたもた試行錯誤。やがて、なんとなく形にはなった。
気分はどうだろうか、と顔色を窺ってみる。
「よしよし。こんなもんか……どうだろう。動けるかな……」
「…………こわ。」
近づくとやっぱ大きさも人外だ……と思いつつ、思わず感想を口に出しながら医療品を2個置いた。
これが正しい行動だったかどうかは分からないけど、少なくても自分の気持ちに従った行為なので後々何かあっても多分後悔は無い。
治療が一貫した段階で、人蛇はでろっとロビーの床に伸びている。顔色はあまりよろしくないが、表情的にはややマシに…なったのかも。しばらくは動かないだろう。
おそらく次に同じような傷を受けたとしても死ぬことはない、ぐらいの回復具合だ。万全ではないが、追加の治療は必須ではない。
ちきん ぴさ
なんだか たくさんあるみたいで
すごいなと おもいました。
が、なでなでの まえには ふきとんで
わたしは にこにこで なでられました。
「獣医さんでも無いと流石に……そこはお察しいたします…。」
そこはもっともなので小さく頷き。
「……十分か分からないなら多少多めに治療しちゃってもいいかもですね、治療しすぎて困るって事は無いと思いますし。」
多分ここにもあるかな?と、例の黒い袋の中身の金貨ぽいのを入れると物が出て来る箱を確認し、
そこにいくつか金貨ぽいのを入れて医療品を取り出し、治療してる人と怪我蛇さんの方に寄って、いくつかの医療品を置く。(という体で蛇さんの方に医療品を送品)
基本的に人間からの、というか他者からの接触に不慣れであるため…一貫して反応は威嚇か嫌がりだろう。
ただ、行為がどうも危害ではなさそう…と把握出来る程度の知能はある。痛いことは痛いので目はまん丸のままだが、あまり暴れたりはしない。いいこ(当蛇比)である。
「廊下でパーティが……?分かりました」
「チキンにピザって、文化祭前夜みたいだね」
「お気を付けて。ニーリさん」
安心してお腹も空いてきた頃合。
折角だし足を運んでみようかな。
「ケーキ ふってこない ?」
「かざり きらきら どきどきも」
「たりてない から ?」