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「迷子センターから託児所に様変わりだね」
「君も、天使様の言う事をよく聞いてるもんね」
名前を知らない君も優しく撫でてあげよう。
ご褒美が無くっちゃいいこの甲斐も無いし。
「ケーキは降って来ないけどチキンとかピザはあるよ……お腹空いてるなら行っておいで…。」
ケーキは御飯にはならないしなぁ…と思いつつも、言葉には出さず。
「ありがとう、とはいえわたしも蛇の類はちょっと治療したことがなくて……
これで十分なのかはちょっとわからないかな……獣医ではないので……」
声かけに感謝は伝えつつ。獣医でないので加減がわからないでいる。こまり……。
けーき
くちを ぱくぱく
おいしいのかな おいしいのかしら
ぼんやり ぼんやり
いのりもわすれ うわのそら
「ろうか ……」
「ケーキ ふってくる ?」
「まだ ふってこない ……」
「おたんじょうび ケーキ ……」
「……シダレさん、バースデイさん、お腹が空いたら……」
「皆がシェアしたものが廊下に多分まだ残っていると思うから食べに行くといいよ」
「ここは落ち着いてきたみたいだから、僕は他の場所も少しみてくる」
倉庫に毛布があるという情報を思い出し、倉庫にむかうだろうか、
ロビーから出て行った
「わー」
なでなで された
おててないない
手の感触 珍しい
「うん。いいでしょう」
「いい子にはご褒美をあげなくっちゃね」
「よし、よし……」
利き手が傷付いてたら、もっと不便だったんだろうな。
両腕の無い子供の頭、さらさら軽く撫でてあげた。
わたしも いいこです
ふくろを おいて にこにこしました
けいかいなんて したことないけど
危険人物が手負いなら放置した方がきっと安全ではありそうだが、
あずきさんの言葉もあってちょっと考え込み……。
「……そこの蛇の人の治療の医療品、足り無さそうなら私もいくつか渡すので言ってくださいね。」
自分の黒い袋の中身を見てまだ少しなら余裕がありそうなのを再確認してから、蛇の人を治療してる人に一言伝える。
「人に撫でさせるのは、警戒が足りないと言うのでは……?」
そういいながらも、バースデイの頭を撫でただろうか
「バースデイ いいこ」
ムフー 警戒を 怠らないよ
「いいこ なでなでしてー」
「うわ、……わあ。かわいそうに……」
満足に抵抗もできないとみて傍に座り込み、やんわり背中を撫でようとする……とりあえず人間に慣れてもらいたいところだが。
もたもたと治療の道具を用意しながら傷口付近の血を軽く拭い、うへえ、と声が出る。
「か、かなり深いな……。包帯足りるか……? うーん。まぁまぁまぁやってみようか……」
傷口から誰かの強めの殺意を感じ取りつつも、とりあえずは治療に着手する。たまに痛いのかもしれない。//医療品をおくりました。
「傷付ける人は少なくないのかも知れないけど」
「だけど、きっと、大丈夫だよ」
「いい子にしていたらね」
『誰かにやられたのか、それなら殺気立っても仕方ないな……』
蛇と呼ばれる者を一瞬視界に入れたが、威圧にならないように視線を外した。
「でも きよつけてると おかねなくなる ……」
しょげ
治療者の心、蛇知らず。手の届く範囲に治療を試みる者が入ってきたらば、警告通りにぐわ!と噛み付こうと身を乗り出し……
牙が届く前にぴしっと動きを止め、大人しくなるだろう。大きく動いたせいで傷が引き攣れて痛かったらしい。
患部周りに触れる際に身を捩り尾で叩こうとするぐらいの弱めの抵抗は出るかもしれないが。あとは概ね静かにぐねりとしているので、丁寧に扱う分には治療は問題なさそうだ。
「ん だいじょうぶ」
「きよつけてる から」
「ふむ………。」
威嚇してる…が、手負いじゃなかったらきっと怖くて逃げてたかもしれないが、
手負いで、しかも近くで手当てしようとしてる人もいるせいかイマイチ怖さ半減かも…と、割と冷静に視線を外した。
視線を向けて威嚇させてたら余計な体力使わせそうだし。
しげん ふえたの どうしましょう
すこし おもくなった ふくろを もって くびをかしげます
「するひと、いっぱいいるかもしれないですね」
「気をつける方が良いかも」
「資源も増えたことですし」
「うわー噛みそう。まぁ自分で手当てもできるんで大丈夫です。いいよ」いいらしい
「手当てしますね。……触りますよ」
見た感じまぁまぁ弱っているので抵抗の手もそこまでではないだろう。
多少抵抗されて怪我するのは、人間相手でもそう珍しいことでもない。
手の届く範囲まで歩み寄り、へびさんに声をかけつつ手を伸ばす。
なんだか微妙に視線が集まってきている気がする!
人蛇はがば、と口を開けて牙を見せて威嚇しています。あんまり近づくと攻撃してきそうな気配はあるかも。
「なんにもない たんじょうび」
「シダレ ち した」
「へびも した」
「いっぱい するひと いる ……?」
「あまり無理して動かさなくていいぞ……」
思っていたより元気そうな様子なので少し安心した。
「ん?腕の無い君も怪我はないか?」
バースデイさんの方をみて首を傾けた
思ったよりシダレさんは元気そうで一安心、ついでに誕生日の子も元気そう。
知り合いの無事は確認出来たが、知り合いじゃない怪我人…もとい、怪我蛇さんが目に入り、例の分かってる範囲で危なさそうな人ってこの人(蛇)か…と。
「なんにもないのは、いいこと」
「柚葉だ。……居るよ。ちゃんと生きてるし」
「怪我も酷くはないから、大丈夫」
腕ひとつ使い物にならなくなったけど、
威嚇している蛇と比べたら、全然。
なんだかぐんにゃり度合が増してきているかも。触れようとするなら自衛しようと牙やら尾やらでそれなりの抵抗はあるだろうから、身の危険を感じるなら放っておいても構わない。
血は一応止まりつつあり、かつ意識を失う様子はないため、弱ってはいるが死にはしないだろう、と分かっていい。
「よしよし。さて、」
医療器具の回収を終えて立ち上がり、てくてくと蛇さんのほうへと歩み寄っていく。
強めの威嚇とかされないようなら治療はしたいところだが。
さてどうだろうか。てく。