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あおいろてんしさま どこかしらね
おててを ハートにして にこにこ
また おあい したいです。
「今朝起きてから見かけていないのですが……」
「……ところで、その安心を保証するとかいう天使様の青い方は?」
「……恐れることはありません。
例え何が待ち受けていようとも。
人間様方は知らないことを恐れるものですが……
私共天使はその未知に保証をする為に存在するのです。
即ち、天使がいれば……安心!ミナミナ~!!!!!」
……あと、なんかいか ねたら おしまい
……すこし したをみながら おいのり しました。
「さて、ふむ、しかし……
これで……えーっと、二度寝たので三日目、ですね。
太陽の光がないと困りますねえ~判断に」
「後四日……か五日、ですかね~……
それで何かが起こるのだとして。」
「……フフ、ニコニコ……
ミナミナ ミナミナ……」
てんしさま てんしさま
きらきらの きらきらね
わたしは みつけられました。
にこにこ にこにこ
みなみな みなみなー
「うーんムニャムニャ もしかして……探されていたのは……私!?(自意識過剰)」
わるい へびさんだと おもいました。
なので ソファのうえで いきを ひそめてました。
……なにも なかったのは おいのりの おかげ かしら?
「どっかいっちゃった……人探しかな」
皆から警戒されていたようだが、仲良しのひとでもできたんだろうか……と勝手ににこにこした……
「おや……。おはようございます。何かお探しですか?」
ロビーの隅っこから横になったまま声をかけてみる……。まだねむそう。
─居ない。ようだ。どこかに隠れているのか?と訝りながら、長い生き物はロビーを後にした。
そろそろ起き出すものもいる頃合い。物音としてはごく微かではあるが、蛇と人の間の子のような長い生き物がずるずると這い、辺りを見回している。
何かを探している様子だ。
こたえるような かすかな あわいひかり
おやすみと ありがとう……
すぐにくらく うすくなる 眠りをさまたげないように……
「メニューからHomeを押すといい感じだよ……」
……この子にも見えているなら物理的な姿なのだろうか……? 何にせよ……
「……この空間にあるものはみな 制限されてしまったものたち。
その閉鎖の先にも救いがあらんことを、私は祈ります。
おやすみなさい、おやすみなさい、ミナミナ……」
存在感のうすい もや
だれも気付かないかもしれないそれにも ここではひとしく休息が必要らしい
ふわ……と わずかに空気をふるわせて ちいさくまとまった
「……ぅ、あ?」
うっすら、めをあけて
ふわふわさんに ほほえんで おやすみなさいと くちを うごかしました。
「おや…… ……私って霊体が見えるのはそのままだったのでしょうか……? なにか……うーん?」
「ともあれ……肉の器の眠気が近付いておりましてえ……失礼いたします。ゴロ……(ソファin)おやすみなさいませ……」
存在感のうすい もや
だれも気付かないかもしれないそれにも ここではひとしく休息が必要らしい
ふわ……と わずかに空気をふるわせて ちいさくまとまった
かおなしさん おねむりかしら
だったら わたしも したがいます
みなみなー みなみなー
ソファに ころん
おやすみなさい
壁際で しずかにゆらめいている
眠気がやってきたようで、ロビーのすみっこに ごろ……となる。
寝てる間に停電がおきないといい。こころがざわざわしつつ。
「おやすみなさ……」言い切る前に小さな寝息が聞こえていた。
「あぁー……シャワールームでも起きたんですか。
でもまぁ浴びてる間、二人も人がいましたし、安全でしたよ。
いまならもっといっぱい人がいるのでもっと安全だと思います」
その二人いたうちの一人が犯人のようだが、そんなことも知らずにのんきなものである。
しょーがいざい がいとうしゃたち
あおいろのてんしさまを みたり そーぎやさんを みたり
「傷害罪が少々……」
「現場……?」
シャワー室で何かあったのだろうか。
「……ああ、現場の……」
「よくそんなの使う気になりましたね……」
「バスタブ、ほしいところです」わがまま……。
くちぱくに、ぺこ、とお辞儀を返す。ちょっとうれしそうに。
祈りは……この場所に来て、未だ一度もしていない。人々のそれを眺めるだけ。
七日間のうち、はたして祈る日がくるだろうか。祈れる、あるいは祈らなければならない日が。