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「殻っぽいのに、ちゃんと感触があるんですか?」
「有能とくすぐったいのは関係ないような……なんか、面白くなって来ちゃった」
天使の羽根を指先でこしょこしょしだす。
我慢してるとこ見ると魔が差すというか。
「フフッフ……信じて頂けたようで、そうして『わからない』が消えたのなら何よりですとも。
いやあ……感覚はあるんですよね……無くなってはいけない場所ですからね……………」
「では尻尾もセーフということに触らせて頂きますか……生命体、感じてみたい」
「大衆娯楽……平民が本を読んだり絵を見る世界か……みんなあたまがよさそうです」
尊敬……わわ……
「神さま~!!尻尾は破廉恥罪に入りますか~!?」
急にそんなことを聞かれても神様も困ると思います。
てんしさま うれしそう?
うれしいと うれしいです
なので、たくさん なでなで します ね!
にこにこ さわさわ
「学がある自覚も自負もありますが、漫画とかアニメって大衆娯楽ですよ」
「平民でも楽しめる文化です。よっぽど生活に困窮していなければ」
「感覚あるんだ……」
「天使がセーフいうなセーフやろ、神さんもそうだそうだと言ってるのが聞こえへんか?」
「尻尾は破廉恥罪に入るか裁きの声を聞いといた方がええで」
「頭のいい人に作られた生物が頭ええのは正しいことやなぁ」
「なんや、無学仲間か。嬉しいわぁ」
「天使も個体差がありますので、あくまでも私の羽根がこう、というものではありますが……」
「……ちょっとくすぐったくなってきましたよ……フフ、ですが私は出来る有脳天使なのでね、
我慢していますよ……我慢していますよ。我慢していますよ……フフフ……フッ、フフ………」
「天使さま、大人気ですねえ 私も差し出しますか……尻尾を……」
何のために?
「頭のいいヒトに造られましたので、受け売りみたいなものですよ~。
とはいえ私、難しいことはちっともわかりませんでしたが! 私、無学、一緒」
「なんか、本物っぽいかも……」
俗っぽい感想が漏れ出た。満足しました。
てんしさまの はねを なでなでしつつ
『ドリー羊』の 言葉と 一緒に
ぐるぐる角の おててを しました。
「天使の羽 お触り 今なら無料 やね」
「さやで、破廉恥罪は地獄でもかなり厳しめに取り締まられとるらしいで怒られんように対策をしないとや」
「クローン?ずいぶん分野的な話も知っとるんやね」
「うちは無学やから知らへんなぁ」
「……じゃあ、失礼します。天使様」
「……鱗?殻?みたいな……天使の羽根って硬いんだ」
隣に並んで、細長い指が羽根に触れる。
知らないものは、やっぱり怖いし。
触れて、なぞって、ちょっと摘んでみたりして。
「あ~羽根触られるのって変な感じですね~コレ。
でも見て下さい……好評ですよ!この笑顔!!」
「これは破廉恥罪になりませんよね?セーフ?よし……」
「プールで破廉恥罪に抵触して死後怒られることがないようにしないと…」
過去と現在の話題がドッキングした。
「まあ私を創作物とするとクローン羊のドリーなんかも創作物になる可能性がありますが…」
てんしさまの はねです
にこにこ さわさわ
プラスチック みたいかも?
てんしさまは プラスチックの きらきら かもしれないわ。
「おお……騎士様の冒険譚とか、たくさん読みたいですもんね。
動く絵を鑑賞? ……なるほど。随分と学があられる……」
絵画の鑑賞と同レベルにとらえていそう。平民にはなじみのない、お貴族の趣味である……。
「私の羽根を……触りたいのですね!ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
いいでしょう……それで人間様方の心が安らぐのであれば……
どうぞ皆様方遠慮なく触ってみて下さい!どうぞ!!!!!!」
どうぞ!!!!ズイッ!!!!と人々の方に差し出してみせた。
触ってみると、硬い膜の様な感触がある。例えるなら海老の尻尾。
「ヘソないフレンズ イエ~」
「人間様の法律では破廉恥っていうかも知れへんな」
「破廉恥罪」
「マジマジの創作物もおるんか。はぁ〜、えらいこっちゃな…」
「おっヘソない仲間ですね、ワッハッハ!」
「絵本……そう、絵本です!分厚い絵本が漫画っていうもので」
「ま、道、具、……?あ、いや、でも、鑑賞すると結構楽しいですよ」
てんしさまの はねに てを のばして くびかしげます
さわりたい、です
「あ~胎生じゃないとヘソないですもんね 私もないです」
「私は人類の創造物であることは事実なのである意味では否定ができません ワッハッハ」
「きょ、局所までは……結構です」
「脱いでって言うの、冗談のつもりだったんですが」
「でも、羽根に触れてみるのはいいですか、天使様」
「おお、絵本のことですね? なるほど……まんが。
動く絵……絵が動く? 魔道具の一つでしょうか……へんなの……
ご説明ありがとうございます。なんとなくは理解しました」
わかったっぽい雰囲気を出したがちょっと違う。
「では……脱ぎますか!!!!!!!!!!!!!!!!!ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
……いや、大丈夫ですかね?人間様方の法律とかに反する気がしてきました。ㅤ
やっぱり服の間から手を差し込んで頂いたりする方がいいのかもしれません…?」
「天使ぃ〜?ここにはそんなんもおるんか」
「いよいよファンタジー極まってきとるな。さっきスライムを見たウチは無敵やけど」
「漫画やら小説やら御伽噺やら、架空の存在やで、全く」
「創作物的。そうですね、その認識で間違いないと思います」