「似合っているわよ、とてもね…
不思議よね…猫耳って付けただけでも、可愛いさが増す感覚になるの…」

「当然だけれど、騒がしいわね」

約束通り顔だけ出しにやってきた

折角だからくじびきもしてこよう。ガチャガチャ……。

いつでも殴りに来られるという危機感を感じている。

「似合。両方装着？」

情報過多の怪物を作ろうとしているのかも。

「いやぁ、つけてくれたね。
　かわいくなったよ！　僕の次くらいに。」

自分に自信がありすぎる猫。

しゅっしゅっ。シャドーボクシングをしている。しゅっしゅっ。
いつでも殴りに行けるぞという気概を感じる。

一旦犬耳を外して、ねこみみをつけた。

「似合う～？♡」

にゃん。猫の手でポーズも取る。

「圧倒的猫度を見せてやろう、お姉さんの揃いすぎた耳数と情報量限界突破した頭部を……」

「殴打って聞こえたから辞めるわ」

賢明。

「耳12個はもうそういう妖怪だね。」

「（古代超文明死縦独楽園何？）」

「十二猫耳怪物、殴打甲斐有気。」

「ある意味吸血鬼が同族を増やすような行動ね…こうして他の子達に猫耳をあげているのは…」

「沢山あっても猫度は上がるのかしら…？」

「猫としての誇りを感じる……」
「6つはバケモノなんだよね」

「曲がらぬ意思の強さであるね」
「6個はちょっと一度に装着すると怪物すぎるであるな」

「お姉さん何かしらんけど猫耳6個持っとる」
「これはもう猫度で猫に勝利していると言っても過言では……」

過言。

「というわけで目についた君にあげよう。」

「耳4つにゃんこになる～？」

こんな場所じゃなければ写真撮って残したのに！

「猫耳は…………」
「僕にはかわいいお耳があるし、むしろみんながつけるべきだと思う。」

「じゃあ猫耳あげちゃお」

「ムウ　余りにも力強い却下」
「イヤであるかぁ　そうかぁ　猫耳ならいいんであるかな……」

「古代超文明デスヨーヨーランドって…あの古代超文明デスヨーヨーランド！？」
？

「あの伝説の…！？……でも伝説って…なにかしら…」
幻のと言っておいてこれである。

「……一回で8回の攻撃…………それは、現れただけで畏怖を与える可能性があるわね…強すぎて、オーラだけでやれてしまいそうな……」

「八回攻撃……！？　まさか、古代超文明デスヨーヨーランドの流れを汲む組織が！？」

「アノマリーおもちゃよいであるなあ」
「ダブル黙秘権で完全沈黙であるね」

「却下。」

「犬派は反対。僕は断固猫を支持するよ。」

「猫、犬耳複数装着場合猫度数減少……？」

いっぱい犬耳をつけたら猫っぽさは減っていくのだろうか。