ヨーヨー2つを両手に持ち、無駄に技を繰り出し続けている。無駄にキレがいい。
今のはクロス・アーム・トラピーズ＆ギフト・ラップ。

ドヤァァァ……。

暫くヨーヨーをｼｭﾝｼｭﾝさせたり、
両手に七色の絡まったスプリングを通してナックルみたいにしたり、
こどもらしくお祭りを満喫している。

……スプリングナックルのｼｬﾄﾞｰﾎﾞｸｼﾝｸﾞが異常に鋭い。しゅっしゅっ！

もはや毛糸玉めいた惨状になったスプリングを、地面にひたすら投げて撥ねさせている。
真顔で……ひたすら……

>> 14507 >>14507
言い掛けた言葉は、聞こえない。

「収穫祭……あ、それも私のところにある」
「まぁ建国祭があるかって、国の在り方にもよるのかな…………。そもそも国が国として成り立っていないと、そういうお祭りはないのかな」

色々と考えつつ。

「そうだよ、魔導士は英雄なんだ。
魔導士たちが率先して動いて民を解放に導いたから、今の魔導王国は在る。魔導で勝ち取った自由の翼だ」
「魔導王国は平和だよ…………。ちょっと貧富の格差はあるけれど」

もぐもぐ
ちょっと脂っこい

「この場はまさに春のようね…絡むのもまた、気候が混ざり合うような…」
スプリング

「……ヨーヨー、見事な技ね…あれは伝説の技に見えるわ…」
伝説とは

賑やかになってきて、ニコニコ……

>> 14497 　
「……………そもそも………」
「………いや…そう、そうね。建国祭は…今は確実に無いわ。収穫祭はあるらしいけれどね」
少なくとも、建国祭は無いようだ。

「大国から独立…魔道士って言うのは、英雄だったのね…それこそ、閉じ込められて、抑圧される世界から自由にして…好きな事を出来るようになって、きっと平和になれたんじゃないかしら？」

「糸遊蜘蛛赤子。」

しゅばばば。ストリングプレイスパイダーベイビー。
一方スプリングは絡まり切って3角形とかの部分が出来ている。

ユニコーンの子…は下手に手伝うと嫌だろうし。こっちか…と赤髪の子の方へ向いて、…

「楽しんでんならいいか…」
スプリング当たり屋を確認して己の分をそそくさとしまった。遊び方は自由であるからね。

「うーん、難しいですね・・・」
首をかしげている

「どっちかっつぅとスプリング絡ませブームやな」

ヨーヨーを振り回している。これはワインダーからのトライアタックキンクフー、そしてアップダウンホップだ。

人のスプリングにスプリングを絡める邪悪な遊びをしようとしている。虎視眈々。

「な、なんか、スプリングブームが起きてる……？」

戻って来た男子高校生。便乗してスプリングをびよびよ。

>> 14486 >>14486
「建国祭」
「…………そっちにはない？」

首傾げ。
自分の国では、当たり前にあるイベントだから。

「私のいる魔導王国は、遠い昔、圧政を強いる大国から独立したんだって。独立した時、魔導士たちが大活躍したんだって。だからその日を祝うようになったんだ。そんな由来…………」
「…………あぁ。大切な記念日だからね」

「本来階段場所使用遊具故。」

幼女のように手のひらでじゃわじゃわさせるとすぐに絡まって終わるのだ。

絡まったばねを慎重にほどこうとしている・・・

「おお、直っとる直っとる。あんがとなぁ」

「このびよんびよんするやつの欠陥なんか？　それともこの会場がびよんびよんするやつに恨みあるんか？」

「ごめんオレ腕二本なんだわ」
ものすごい勢いで絡ますじゃん？　確かにすごく絡むおもちゃではあるけども…　要望があれば解いてはいくが、解き方を伝えた方が早いか…？

皆と同じようにスプリングを使ってみた。あれ？難しい・・・

「せやなぁ、定番は階段よなこのびよんびよんするやつ。調査の奥の方で落としてみよかな」

「また増えたな、絡まり人……」

「……国が生まれた日を祝う？」
少し疑問形だったが、誤魔化すように

「…生まれたことを、存在する事を祝う、祝えるのね。その土地が生まれた日を覚えている。しかも皆。
………ええ、それはとても、祝福すべき日ね」