今日で何日目、でしょうか。
相変わらず雨は止みません。
資源がおかしくなり、ほぼ帰れないことがわかりました。
中庭が開き、その雨で人が溶けていました。
溶ける人々はそれは幸せそうで。
私はそれを見て、とても気分が良くなりました。
普通の死を迎える方々はきっと無理をなさっていた方々なのでしょう。
数は多くなく、溶けた方のほうが勝っています。
ああ、溶けた彼らは資源になるようで、なんだか世界に還元されているさまは少し滑稽に映りましたが。
死を悼むのが楽になりました。
二度と彼らは戻らないと思うと心から、嬉しいです。
あなたたちが死んでくれて本当によかった。
あなたたちの死が見たくてここまで生きてきたと言っても過言ではなく。
この、静けさが心地いい。
火葬なんてやったら角が立ちそうで、それだけが惜しい気持ちがありますが。
ありがとうございます、本当に。
私はこの世界にこれてよかった。
どうして生死を周りの基準で決めなければならなかったでしょうか。
どうして普通に死を見送ることができなかったでしょうか。
いつの時代も『赤』がつきものらしい葬儀にはうんざりしていたんです。
やっと、誰かと同じ死を見届けられる。