花屋 (Eno:10)
人間だけが地獄を見る。
然し地獄なんか見やしない。
花を見るだけだ。
――――坂口安吾「教祖の文学」より
角を生やした男。
重たそうに緩く小首を傾げている、エプロン姿の男だ。
花屋を営んでいたらしい。
叶森春。
26と少しを生きた、死ねなくなったただの人間。
終わりに焦がれながら生き、
過ぎた幸せに身を焦がして消えた。
NG:無し。
個室:雪待草
花言葉……希望、慰め、あなたの死を望みます