「帰ってきたな……おかえりだぞ」

「私は再び探索に向かう。
新たなエリアの探索は既に終えたと言えど、まだまだ未知だからな……」

あっちこっち、行ったり来たり。
忙しない。

「ええ、もう水には困らないわね。」
一杯飲んで。

「…ふむ。あるのは短針と秒針のみ。それでも大まかに時間が知れればそれでよいな。
　これは外での探索に役立つだろう。

　それに、ここにきてどれほど立つのか、これがあれば調べられる。」

「探索完了、これで冷たい水やお湯は確保できたな。」

「ごきげんよう。新しい場所が増えていたわね、とりあえず全部見てきたわ。」

「……うむ。甘くて冷たくて、良いな」

「甘味……及び真っ当な食事はある程良い。良い食事は意欲向上や情緒安定にも繋がるからな」

「甘味が増えるのは良い。ミルクも並んだとあれば食に関わる不満はないな。」

「うむ……中々に真っ当なフレーバーが揃っているな。……ハーブ味は少し苦手だが、これも好む者はいるだろうからな……」

拠点の奥から戻ってくる。
そのまま確かな足取りで外へ。黄色いラインがはためく。
眠気は覚めたようだった。

「皆新たな場所へと探索に向かったな……無事に帰ってくるよう願っておくか」

「…………新しい場所がきてるな、探索してくる。」

「……ただいま、で良いのだろうか」

「お、どれどれチェックしないとな？」

「………」

知らせがこれば、そのまま。
外へ向かうか。

「…ほう。時計が店に並ぶようなったか。良いな。
　日の傾かぬこの世界ではどうあっても夜の訪れを知れなんだ。」

「湯か。今の私ならば浴びることも叶うだろうか。
　…いや、それで惨事となってもいかん。迂闊な真似はせぬべきだろうよ。」

水が苦手な妖精

「…あの様子では妙な風味を口にしたか？」

「あれ？何かお知らせが来てますね〜なんだろ！」

「おあああ……」

ランダム性に敗北しました。
飴を口に含みながら立ち上がる。言われたことなんでも遂行するマンだ。
カニ味を舌先で転がしながら休憩所へ向かった。

「ほんまぬるま湯だけは勘弁してくれや………」