拠点
最初に入った建物。
救護室や仮眠室、ロビーもある。
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Eno: 未ログイン
名前: ゲスト
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最初に入った建物。
救護室や仮眠室、ロビーもある。
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>>23504
「あるのか」
「場所がねえなら、馴染みのある誰かと行くか、それすら嫌なら俺のとこにも来るかとは言ったが」
「……お前さんのせいで、か」
考える。
弱者とは違うと言ったか。
その弱者とは、何かを考えて。
優しい声でしっかり腕を握るか。
「人生にゃ、ままならねえ時も来るだろうな」
「それこそ、取り返しのつかねえ事だって」
「でもな」
「それこそ、それを乗り超えるのがお前さんの言うような、強者なんじゃねえか?」
「おじさんは少なくとも
「では、皆様お元気で」
荷物も土産も問題なし
確認の上で2人についていく形で帰ります
さらばだ!世界!
「ここにいるミナサンも、ここにいないミナサンも、愛しきミナサンも、またお愛しましょ〜!」
騒がしい奴が一人、帰って行った。
「よし、よし……」
荷物も二人も確認した。
こういうチェックは念入りすぎるくらいが丁度良い。
「では……さらばだ世界」
帰還だ!
「…………っ」
言葉が出ず、ただ眺めることしかできない。しかして、その視線は彼からは逸らさぬようにとしている男子高校生。
彼になにがあったのかとか、弱者とはどういうことなのかとか、人生経験の浅い少年にとっては難しいもので。それでも、あの赤色の先は本当に碌でもないんだ、ということは確信することができた。
ハッピーで済めばいいんですがねぇ
何せ案内役が言葉を濁しているんですから
なんかあると考えるのが自然で
まあ、理解っていてついてきている時点で同意も同じなのだが
>> 23469
>>23469
「………」
見られている。
今の自分の姿きっと無様だ。
でも逸らすことはなかった。
「ある」
「でも何も無い」
「父上も、兄達も、全部」
「無くなってしまった」
「俺の、せいで…」
ぐったりと力を無くしていく。
声は弱々しく。
「…きっとハッピーなことが待っているのですね!いやぁ、楽しみだなー。」
そういうことにしておこう。
「少しだけですが、思い出せましたし良い所……だったと思いますよ。」
うんうん、と頷いているわ
「騒々しいな。今、ここは新たな旅路へ挑むもの。安らぎの住処へと帰るもの。そんな者たちの集う場所だ。
荒事ならば他所でやれ。」
ずっと椅子に座っていた黒衣が口を開く
「……帰ってからの事はあちらに着いてから話すぞ」
また言葉濁してる……
「それじゃあ、この世界ともさよならだな」
長いようで短かったなあ、なんて考えながら。
「赤い場所、よりねえ」
あの場所に行ったという人の話を聞く。
何か得られたのだろうか。
少なくとも、まだマシと思えるくらいには。
握る手が、強くなる。
「しっかりしろ、青年」
「俺は今、お前を見てるじゃねえか」
「……帰る先が、ねえのか」
「ありゃあ、相当キてますねぇ。」
上手いことやりくりしないと治らなさそう、と思った。
「そうですね。帰りましょー。あ、帰ったらまずなにするんです?パーティ?」
「………ええ、そうしましょう」
どうせあの場所に落ちて戻ってきた末路の1つとして受け取るに留めた
今の彼が惨めに思えるので
「弱者じゃ見てもらえない…」
「地獄だ、何処行っても」
「逃げても、帰っても」
「でも、赤い場所よりマシだ…」
「きっと」
精神を上手く保てない。
青年は赤い場所から帰ってきたばかりだ。
消毒液は意味がないだろう。
毒盛られた訳じゃないのだから。
「Sir___!!!!」
ついて来ていた。
ひょこっと顔を出すと、何やら喧騒が。
「おや、大丈夫ですか?水、要ります?」
「おい毒でも貰ったか?」
吐き出す黒に消毒薬を思わず差し出しつつ。
掴んだ腕はそのまま。
「随分と威勢がいいが」
「弱者呼びたぁ関心しねえな」
「お前さんの地獄とは何だ」
「負けず嫌いだこと……」
「証明」
「私もそうでしたが、彼もきっと」
「行かないと、得られないものがあったのでしょう」
「自らを危機に晒してでもね」
助けることはない。
行く、と言ったのは彼であり。
やはり、自分は止めなかったもので。
青柳 が クレジオ に 消毒薬α を送りました。
「うわっ!?ちっ、血が!?ふ、拭くもの、あったかな……」
それにしては黒い気がするが、あわあわとする男子高校生。
「…そ、れと、多分、だけど……行ったん、ですか…?」
"あの奥へ"という言葉は出すことができなかった。
「…ッ!…ち、違うッ!!!」
振り解けるほどの力はない。
が、間違いには大きく声を荒げた。
「俺が死を選ぶものか!!」
「あの場所で誓ったんだ!!」
「俺は地獄に勝ったんだ!!」
「俺を弱者と一緒にするなぁッ!!!」
響く。掠れた声。
荒げた後、無理をしたのか。
黒い液体が口からごぷりと出た。
「……ほぉ」
「必ず、ねぇ」
「……未来あるやつがその可能性がある場所に行くのは些か死にに行ってる様なもんに近いが」
「……無事でまず何より、とは言っておくか」
「何をしたかによれば平手打ちも考えるが」
「違いますわ」
「"必ず帰る"と言っていた」
「なら、死にに行ったとは、不適切な物言いです」
座していた巨体の女は、口を挟む。
それが死にに行くようなことだとしても、だ。
「おう、久しぶりだな、おつかれさん」
手を振りつつ、再びクレジオさんの方へ向いて。
「運が良かった?……」
「……お前さん、死にに行ったのか?」
振り解かなければ、腕を掴むか。
「ほ、本当に一体何が……ま、まさか……」
ちょっと頭によぎってしまったのは、ある赤色。そんな考えを追いやるように軽く頭を振った。
「あ、青柳さん……お久しぶり、です……?」
本当にこのメッセージを削除しますか?