「あっ」察し

ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキューッ

「そう、そうなのだ、キャベツ畑とバラの園から生まれ……コウノトリが……運んでくると……
　ワレもずっと……教えられて……信じていたのに……！信じていたのにーーーッッッ」

「もしかしたらユニコーンはキャベツ畑で生まれるのかもしれないしね。」

でもユニネの反応的には多分無いだろうなぁ……と思っている。

「純潔って矛盾してるのか…」

「コウノトリが運んでくるのが、ほんとの生命の誕生ってヤツなのカモ〜？」
「それならジュンケツまもれるじゃんね♡」

「純潔主義の闇を感じるで……」
「ちなみにお姉さん親居らんからそういうのはないで」

「重いのである　純潔というのは　何よりも……」
「そ。それはなあ……それは……　……………………（青い顔）」
「…………この世のどうにも出来ぬ不条理………である……………」

「あ、もう一つ疑問があった。聞いていい？
　ホラ、猫も人も基本的には親から生まれるじゃん。つまり非純潔から生まれるのが子供じゃん。
　ユニコーンってさ、その辺の事情どうなの？」

「スゲ〜重い…………。」

「純潔の消失が重いよ…」

「おや、仮眠室に行く子はおやすみなさい。」
なんて言いつつ手を振って、死ぬんだ…みたいな顔をした。とても難儀。

まぁ……死であるかなぁ……

死ぬんか……

「広大な大地は全てお姉さんのフィールドや。今更痛くなるほど軟じゃないで」
「ちなみにベッドで寝たら全身バキバキになる気がする」

逆。

「そ…それは無論のことそうであるよ……」
「ええ……？純潔でなくなったら……？？？
　う、ううん、うーん……　……死ぬ……？」

「この広大な大地が全てベッドってタイプの人だ。
　地面が硬いと色々痛くなりそう。」

にゃんこをもふもふしながら周りの話に耳を傾けている。
もふもふ。

「おやすみやで〜」

「……そう言えば仮眠室とかあったな。お姉さん地面で寝すぎて忘れとった」

「は〜い この辺に仮眠室があるからそこで寝るね
じゃあおやすみなさ〜い」

もふもふとわたあめを食べ終えた。
おそらく軽い罪悪感で歯磨きなどもするだろう。
ゆっくりと歩いていったた…

「そういや疑問に思ってたんだけど、ユニネ自身は純潔なの？
　純潔じゃなくなったらどうなるの？」

「お、眠いか？　たぶんもういい時間やろからな、お祭りは次の夜までやっとうし眠いなら寝ぇ」
「寝るとしたら適当な隅っこで寝袋広げるか、戻って寝るかやな」

「純潔は…………。」

祭りの中で子供が多いのに大っぴらに言うこともないか。
猫はかしこいので。

既婚者……　ウーン…………という顔をしていた。ウーンの顔

もふ……
そろそろ祭りにも慣れてきたころ。
と、同時に眠そうな目をしてきた…

ユニコーンと聞いて口をキュッと閉じた。
でもフランクフルトは食う。熱いけどおいしい。

「そっか〜 じゃあ大丈夫ってことで」

他の食べ物にも手を出す…