拠点
最初に入った建物。
救護室や仮眠室、ロビーもある。
閲覧専用
Eno: 未ログイン
名前: ゲスト
AP: --- 資源: ---
最初に入った建物。
救護室や仮眠室、ロビーもある。
閲覧専用
>> 12557
>>12557
貴方のカードの仕分け方に答え合わせの様な物を感じて、納得した様に顎を撫でた。1人で遊ぶトランプのゲーム、言われてみればそれが有力だったか、と内心で。
「ふ、歳も取れば勝手に風格だけは出るのでな。好奇心という点で言えば、童心は衰えていないぞ。もし、この世界の状況下に木があるのならば、登ってみたくなるやもしれん」
釣られるように笑みをこぼし。
「貴殿もまた、私の目には落ち着いた青年に見えるわけだが、そうした時期もおありかな?」
「……」
「ここ異能使えない場所で本当に良かった。そうじゃなかったら多分咳き込んでたな、今」
トランプを仕分ける手が一瞬止まった。それからまたなんでもない風に動き始める。
「……俺奢るから、本当に一組手紙用に使わない?レイクくん。
それちょっと格好いいしセンスあるなって思っちゃった」
「レイクくんはクラブのJとかかな……」
防水加工だし保管したい手紙とかにはありがたい素材だと思う。
「ふむ、勤勉だな。何が起こるか、何があるのか分からない世界でその記録の行為は命を繋ぐ行為になるだろう。人名を覚えるのだって、こうした場所だからこそ、人との縁が力になるだろう」
色々の部分は、プライベートな内容かもしれないと思い、あえて何か言わない方が良いか、と。
「確かに、直接会う以外では連絡等は中々…科学的なアレソレもそこには見当たらない以上、かなり重要な物になるな。人々の為に貴殿は試行錯誤をしているのか、素晴らしい」
「それは凄く思う。連絡手段、欲しいよね」
あわよくばスマートフォンなど電子機器を十全な状態で使用したい。
わがまま現代っ子人間のちょっとした願い。
願いはおいておくとして、青年の話には大いに同意した。
「あとは、破れない方が嬉しいかなって」
残りは単純に強度だった。
メモ帳よりも強い紙が欲しくて。
「でも正直このトランプに使われてる素材がよくて」
「冗談抜きでもう一組メッセージカードにするのもいいかもしれません……」
「……ダニエルさんにはダイヤのエースとかで」
>> 12553
>>12553
トランプを二組使い、一人で遊ぶゲームとなるとそれなりに絞られてくるのかもしれない。
向けられる視線は気にすることなく、むしろ手の内を明かすかのように丁寧にカードが仕分けられていった。
「良いこと言うね。
それに厳格そうな御仁だと内心思っていたけど、随分やんちゃだったんだね。
今木登りは流石に難しそうだけど」
面白そうに口角が上がる。人は見かけによらないとはよく言ったもの。
「えっと、はい、記録です」
「怖い敵いたな、とか毒が痛かったとか……」
そのあたりは支給されたメモ帳で事なきを得ているが。
「それと皆さんのお名前を覚えたり……色々書いたり」
「あとそうです、お手紙とか」
「……あんまり連絡手段ないじゃないですか此処」
映えは伝わらないかもしれないが、華やかな方がいいかな、とか。
「全然?こんなにもレイクくんのことを応援しているのに伝わらないなんて心外だなぁ」
声は全然悲哀の色などない。雑だし軽い。
「全部メモ帳で事足りるのではと思ったけど、そういうことか。
それなら頑張らなきゃだね」
雑だし軽い口ぶりではあるが、応援の気持ちはちゃんとあるわけで。
「作ったパンだってしっかり美味しかったし、紙だってきっと出来ない道理はないよ」
(最強になるのか、すごいな…)
口には出さないが、そんな感想を抱いた。
「ふむ、それは確かにそうだな。色がついていた場合、識別のしやすさもあるし、人に送る時にも華がある…記録、記録か。やはり、この世界で日記をつけたり、探索の結果を残したりとか、そうした用途だろうか?」
>> 12550
>>12550
「目に見えない物であれど、人の心は消耗するものだ。環境に、あるいは他の問題に消費される。娯楽はその消費した物を癒したり、あるいは一時的にそれを忘れさせる力がある。それ故に、価値がある」
まとめられていくトランプに視線を向ける、まとめられる過程で数字がある程度の規則を持っていたかどうか、等を材料に何をやっていたのかを考える様に。それ自体も少し楽しむ様に。
「だが、そうだな…私自身の好む遊びか。トランプ以外で言うならば、幼い頃は木登りとかそうした物が好きだったな」
「ダニエルさんの励まし方少し雑じゃありませんか~~?」
紳士さんにも改めてお辞儀をします。
自分の世界以外では頭を下げることは不思議に思われることも多々あるらしいですが、癖ですねもう。
「紙にちょっと色があったり丈夫だと、
渡しやすいし、残しておくのにもいいかなって思ったり」
「色々記録することが増えたので」
奥さんがいる人までここに連れてこられているんだ、ちょっとびっくり。
>> 12547
>>12547
「へぇ、奥さんが。成る程ね」
うんうんと耳を傾けつつ手元のトランプをまとめていく。二組のトランプを使うソリティアをしていたからかカードの量が少し多い。
「娯楽や遊戯は余計なものだなんて言う輩もいるけど、必要なものだけではヒトとして生きることができても人間として生きていくのは難しいしね。
君はどういう遊びが好き?トランプ以外にも何かやるのかな」
「大丈夫大丈夫。
いずれそのうちレイクくんの紙も遊べて占いも出来て色が大量に付いてて最強になれるよ、強くなろう」
これは適当10割ぬかしている男。
返ってきた挨拶に、カップの中のミスを誤魔化し切れたかと思い込み、安堵と共に向かいに腰を下ろす。
「先に話題に出しておいて恥ずかしい限りだが、やった事がない、妻が好んでいただけだ。当の私は貴殿と同じで遊戯として使っている、良いな遊戯という物は集中力を高められる」
「おや。レイクくんだ。ごきげんよう」
見知った顔にも手を軽く振る。
「今日も何かの……紙作り?」
確かレシピにあったな、そういや。
からすばは藁半紙を使った。
やぶけてしまった……
(さっき噎せてた人だ、大丈夫かな……)
多分見ていない。おそらくメイビー。
人も寝静まるその時間の拠点、見たことある者も見知らぬ人も眺めながら此方は紙づくり。
丈夫な紙を作りたい、できたら色付きの。
「どうもう……」
挨拶はしておいた。ちんまりしている。
むせた声にふと視線を滑らせれば、会釈も見えた。
こちらも片手をあげて軽く挨拶。
実は自分もコーヒースティックの封を開けてからお湯を用意していないことに気付いた仲間ではあるのだが、ナイショ。涼しい顔して誤魔化した。
「いいよね。俺はゲームが好きだから専ら遊ぶことにしか使ったことないけど。
Mr.は口ぶり的にこれで占いやったことあるの?」
ボケているらしい。お湯を用意し忘れ、カップに粉末だけを注いでしまった。だが、それをおくびにも出さ…いや、少しむせたりもしたが。ともあれ、拠点に顔を出す。
トランプを広げている先客に視線を向け、会釈。
「トランプか、良い道具だな。遊戯にも、時には占いにも使える」
アルヴァは紅茶粉末を使った。
紅茶の粉末だ…
衣擦れの音。硬質な紙が他を擦る音。
表情どころか眉一つ動かさないままトランプのカードを並べる。
思考を巡らせる。ゲームに興じる。
暇を潰し思考を余計なものに回さなくて済む娯楽は本当に良いものだ。
それから暫く、男はトランプを広げていた。
「お祭りか。面白いこと考えるねここの人たち」
ロビーの隅を陣取り、入荷されたばかりの珈琲を啜る。
決して良い環境とは言い難い上にいつ日常へ戻れるかも定かではない。いつしか誰かの精神が病んでしまわないかとも考えていたが、そういった催しがあれば少しは良くなるのかもしれない。
「それにしても別の世界、別の世界ね……」
ダニエルは粉末珈琲を使った。
お湯に混ぜ、珈琲ができた!
倒れる挙動を目で追った。
体調が不安定な者も出てくる頃合いなのだろうか。
付き人はいるようだし、拠点には組織の者もいるだろうしと判断して。
「ごちそうさまでした」
軽い食事を終えれば、巡回に戻るため外に足を向けた。
「モ……」
「おまつり たのしめよ──」
遺言(!?)残して倒れました
ちゃっかり右手はグッドサイン
……或いは ちゃんと物を胃に入れたから
ようやく休めたのかもしれません
本当にこのメッセージを削除しますか?