『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
>>10228
そうなんだ、と思った。
まるで他人事。実際、そう。
資源がもうない人も、結構いるんだな、とか。
隣の彼もそうだな、とか。
大丈夫なのかな、って。
どこまでも。他人事。
だけども。
「ふふ」
「いいよ」
あなたの姿勢が辛くならないよう、ちょっと腕を持ち上げて。
そうしてあなたを、[雨傘の下]に。招き入れた。
>>10266 重井田様
「はい」
手招きにはすぐに応じて寄っていく。
そのまま目の前の床に腰を下ろそうかと立ち止まるが……
ソファに空きスペースがあるのなら、隣に腰を下ろした。
「……どうかなさいましたか?」
繭の子。あなたの臆病さ。
多分隣の天使がびゃあびゃあ泣いているからそっちが目立つ。
目立つから、大丈夫。
頭を撫でて、落ち着かせるようにした。
「……ほんとうれすねえ」
蘇生薬。安くなっている。
「………」
本物か偽物か知らないが。
生死の反転。タブー。
眉を下げた。
「タチヤマさん、手当しますか?」
怪我をしているのだろうその人へたずねる。こういうのは本当はプロがやったほうが良いかも知れないけれど……
モニターに張り付いて、生存の文字を確かめる。
「…生きてる…よな…?」
何が起きたかわからない以上、迂闊に動けない。
とりあえず今北産業の返事を待つしかない…。
>>10232 ユウガオ
「5番〜」
元気そうで何よりかも。新しい血の匂いがなさそうなのを確認して、腹這いから身を起こした。おいでの手招き付き。………今回はどこに座れ、とは命じないらしい。
「……まあ」
言葉を聞いて店を見る。
……蘇生薬、もっと高かった気がするけれど。
「御安くなるだなんて、一体、どういう……」
>>10177
「昨日死んだ人も、いるみたい」
葬儀が行われたらしいことを、知っている。
モニターから視線を外して、あなたの方に一歩近づく。
ちょっとだけ膝を曲げて、視線を近づける。
「夜空さん」
「ちょっと、傘に入れてくれる?ー
「あ〜? ならもう一回買ったら200になんのか?それともまた800に戻る…? 猫どう?」
これはちょっと面白いな。いずれにしても400は手持ち全部を叩いても買えないもので、絶対に買える人に雑にボールを投げとこ。無視でいい。
『不具合が三十三件あります』
『不具合により規定数生産できませんでした』
『そのため、生産プロセスを再調整しました』
『追加資源を投入しました。』
「お……?」
「蘇生薬、資源400で買えんだ?」
退屈そうにごろごろとしていたさなか。ふとショップを目にして首を傾いだ。