Void

なにもない

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『記録[雨の部屋]168:00:00を再生しています……』

???
2025-12-28 17:59:37 LogID: 20128






なんにも、なかった。

いみが、なかった。

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???
2025-12-28 17:59:22 LogID: 20126





──雨の音すら程遠い。


まあ、快晴かもしれないね。

晴れ間もない。

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???
2025-12-28 17:58:55 LogID: 20114

──天使はそうやって歩いていく。
どこまでも、染まった姿で歩いていく。
使命と約束と、絡んで編まれて。
そうやって、歩いていく。


虚無を歩く。

虚無を歩く。

長く歩く。

有るように歩く。

意味がなく、意味がなく。
何にもない。

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???
2025-12-28 17:57:44 LogID: 20107

なんだい、急に奮い立ったようにして。
泣きべそしかかけんくせ。
主人公にでもなったつもりかい。

ここは虚無だよ。

何にも紡がれはしないし。
これ以降出られない。
ご臨終。魂もどこにもいけないさ。
どうにもならん。
くせに、張り切っちゃってまあ。

愚かしい愚図の天使は、どこまでも愚かだった。

いつもいつも空回り。
こんなところでもそうだった。

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???
2025-12-28 17:55:53 LogID: 20105

「…」
「がんばる」

頑張らないと。しっかりしないと。
やらないと。
私はいるんだから。

我慢比べ、根気比べなら得意だ。
泣いたりしない。頑張るって決めた。
やらなきゃいけない。
戻らないと。
がんばる。
がんばる。
頑張る…

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???
2025-12-28 17:53:52 LogID: 20099

「…」

あの子が待ってるから、会いに行かなきゃならなかった。
時間がかかっても、上に戻らないと。
あそこにどれだけ魂が溜まってるのだろうか。
あの後、死人は増えてないだろうか。
いいえ、落ちる前から、もう何人も。
死んだ後の魂が、迷子になっているのだろうか。

なら、やっぱり戻らなきゃいけなかった。
どうしても。
どうしても。

やることがいっぱいだった。


何より会いたい子がいるから。

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???
2025-12-28 17:46:32 LogID: 20075

「……」

「織様の言葉と、墨を届けないと」
「生きていたこと伝えないと」

何もない。意味もない。何もできない。

「…」
「ここだとお腹も空かないし、喉も渇かない…」
「いつもの状態でいられるから」
「上に戻れたなら…上の人たちよりは体力が残ってるはず」
「今も消耗してるだろうし」

何にもない。意味もない。上を知らない。

「……」
繭ちゃん……

涙を生んでいる。汚い。見っともない。
思いだけが有る。果たせなきゃ意味がない。

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???
2025-12-28 17:34:00 LogID: 20027

「…………」

──虚無に溶け込んだ、ような気がした。
後に残っている証拠は、多分自分だけなのだろう。

「…………」

翼を動かすのを辞め、降り立つ動きをした。
上を見上げた。何もない。
俯いた。何もない。
正面見た。何もない。


なにも、ない。


私だけが有る。

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???
2025-12-28 12:02:23 LogID: 19746

夜草織はおわった

???
2025-12-28 11:54:25 LogID: 19740

「………」

力が抜けたから、握る手にグッと力を込めた。
連れて行く。連れて行く。
染み付いたものも、言葉も、あなたの生きたこと全部連れて行く。


「……いいえ。お仕事ですから」

「……」

お疲れ様でした

おやすみなさい

おやすみ…ね、

墨染めの空。いつか夜が明ける。
朝焼けがくる。晴れ空がくる。
どうかあなたの足で。
自由に走っていけますように。

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???
2025-12-28 11:14:06 LogID: 19726

伝えきったら、力を抜いて……
休んで……もしまた動けたら最後まで歩こう……

「ありがとう……」

おやすみなさい。

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???
2025-12-28 10:52:15 LogID: 19722

暴くとなって消えゆく文字列も、確実になるまでいくらでも待とう。
口が上手くないなら尚更。
あなたの言葉をそのまま伝えるから。


「…はい。ごめんねと、ありがとう」
「…」

翼が虚無を切る。
翼が虚無を切る。
飛んでるのか、ただバタバタ動かすだけか。
時折態勢が崩れるけど。

離さん。


「…」
「ええ、生きていました。当羽がちゃんと見届けました」

あなたは人間でした。

「──伝えましょう。あなたの伝えたい人たちへ」

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???
2025-12-28 09:46:37 LogID: 19703

「そうだな〜……」

言葉は浮かぶと言っても、ポコポコと泡のように浮かんでは消える様な、取り留めのないもの。
あんまり、口も上手い訳では無いから。

「長くても、良くないから……」
「先ずは皆に、目一杯のごめんねとありがとうは伝えて欲しいのと……」
「後は……」

眠気に抗う。
もう、後悔を残さない為に。


「私はここで、生きられたよ。」

巫女でも、黒いシミでもなく、一人の人間として。
人間として生きた事を伝えて欲しい、と。

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???
2025-12-28 09:27:39 LogID: 19702

一つ手を取りましょう。
踊る前の準備みたいに。
地面らしきものを蹴ったところで。
ヒールの音は響かない。
ただ、あなたの手を取って。
蕩けてるならどこか引っ掴んででも。
蹴った、そのヒールの音は、もし地面があったなら──

ホール、制圧するほど強く。

手を、衣服を、翼を染めても。
灰羽は虚無を切る。
上だか下だかわからずとも。
上を目指すようにした。
雨の部屋、目指すようにした。

それは確かなはためきだった。

天使が連れ行く。

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???
2025-12-28 09:22:03 LogID: 19700

手が汚れるのも、羽が汚れるのも気にしない。
羽が汚れる。ずっと嫌だったことだけど。
それは自分の存在意義が揺れることだから。

これは違う。ただ色が染まるだけ。
あなたに奉仕している。あなたの役に立っている。
それならいい。

無価値な事を嫌う。選び取った事を好む。
価値のある事だ。これは。


──翼を広げた。→

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???
2025-12-28 09:07:46 LogID: 19696

自分は決して優しいわけではなく、天使として人に奉仕するのが仕事なだけだった。
だって目の前に困ってる人がいたら。
それは手伝ってあげたいでしょう。
それが天使にとっての当たり前で。
羽の色を濁らせないための唯一の方法。

尽くしたがり。

でも結局、酷い目に遭わなきゃ、なんだって手を伸ばしたかった。

あなたの手を見つめた。墨だった。

「……」
「…………」

──承諾いたしました
「あなたの墨を」

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???
2025-12-28 08:41:48 LogID: 19691

「…はい。とても大変なことです」
「とても、とても大変なこと」
「だからどの魂も重いのだと…当羽は思います」

その通りで、あなたは生きていた。
行き着く間もなく生きている。
本当に瞬くような自由でも。
あなたの選び取ったことは、あなたにとっての幸福で、安堵した。

「…ちょっと嫌いだった人にも」
「…」
「言葉は浮かぶものですね。いろんな言葉が…」
「…当羽が記憶して、抜け出した時にお伝えいたしましょうか」

差し込む光もないくせに。口にした。

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???
2025-12-28 01:44:04 LogID: 19625

「天使を黒くしちゃうのは、とっても悪い事してる気がするけど、ごめんね!」

それは許して欲しいかなって。

眠気と、倦怠感みたいな感覚に耐えながら。
手を、差し出していた。

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???
2025-12-28 01:41:07 LogID: 19622

「……して欲しい事か〜」

少し静かだなと思ったら、何か考えていそうな天使。
きっと、繭の巫女も、天使の優しさに惹かれたのかなって。

「…じゃあ、ちょっとだけ悪いけど。」

手を、差し出した。
既に黒く溶け出していて、液体に塗れ、辛うじて手の形を成している。

「最初に……私の墨、付いて乾いたら殆ど落ちないから気を付けて……」
「でも……ちょっとだけで良いの。私の墨、持って行って。」
「それが、して欲しい事。
……貴方が飛べるところまで、私を連れて行って。」

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???
2025-12-28 01:39:45 LogID: 19621

「生きるって、大変だねぇ……」

今更、それを知った。
言葉に反して、案外声音は嫌そうでは無かった。

だって、辛くても、苦しくても、
やっぱり今は自由だったから。
生きているから。

「…うん。」
「お話ね……結構色んな人にしたかった。欲張りだけど。」
「コンテキストさん、綾川さん、猫ちゃん、カッパの子に、作家のおじさん…まゆこさんだって。」
「それから……ちょっと嫌いだった人達にもさ。」

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???
2025-12-28 01:20:20 LogID: 19608

「出口は探し続けますけど」

「…」

──静かになる前に

「してほしいことがありましたらお申し付け下さいね」

「…」

「暖かくしていたいとか」

「ただ、放っておいて、でもいい」

「…」

言いにくいお願いでも構いません

一時の夢を。カーテンコールを。
何もないならそれでもいい。

ご自由に。ご自由に。
あなたの言葉が聞きたい。
人につくす、天使として。

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???
2025-12-28 01:14:03 LogID: 19603

翼があるのに今すぐ真っ先に運んでいけない。
迷惑をかけた人たちに伝えたかった言葉はなんなのだろう。
ごめんなさい、なのか。
それ以外だろうか。


眉を下げてうじうじとかんがえて。
あなたのこえに意識を引き戻された。

「……」
「……」

目を閉じる前の言葉。
それじゃあまるで“おわる”みたいだった。
まだです、とは言い難かった。
あなたは、時間との戦いがあるから。


「……」→

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???
2025-12-28 01:09:03 LogID: 19590

はぁい、とへたり込んだのに合わせて。
天使も一緒に座り込む。

「…」

墨が広がっている。
時の経過を感じた。
間に合わない流れを感じた。
あなたもそう。

あの子も、そう、かな、どうか。


「…ですねえ」
「後悔ないように働いても、生きてれば、選んでれば次々浮かぶものですから」
「それをより良く、長い道のりの中で修正…していくものなのでしょう…けれど」
「…」

「…お話し、したかったですよね」→

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???
2025-12-28 00:29:51 LogID: 19562

「……アンさん。」

天使に、声を掛ける。

「もしも、私が静かになっちゃったら……え~と……」
「その…自由にして良いからね。」
「もっと頑張って、出口を探す、とか。色々。」

少し、目を閉じた……
このまま、眠ってしまいそうで……
このまま、虚無に身を任せたくなる……

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???
2025-12-28 00:26:30 LogID: 19557

「……大丈夫…って、言いたいけど。」
「少し、休む……

足を止めると、力が抜けたようにへたり込む。

「……後悔が無いように、って、やっぱり大変だね。」
「私も……迷惑掛けた人達に、最後にちょっとでもお話したかったんだけど。」

虚無の中では目立ち難いが、足下に墨が広がっている……もう余り、動けないかもしれない。

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???
2025-12-27 23:06:54 LogID: 19420

時計の針は動いていないのかもしれないが、
あなたが“有る”というのだから、あなたの中の時間は動いているのだろう。
腹は空かずとも。
染みついたものは。


「……」

黒シミが広がっている。かるく眉を下げながら。


「…」
「…おつらかったら、肩をかしますが…まずは」
「休みましょう」

疲れたという声を号令にして足を止めた。
お加減、悪いですか、と尋ねて。

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???
2025-12-27 22:52:10 LogID: 19407

この不思議な空間でも、タイムリミットは近付いていたのだろう。

黒に包まれていた少女の体は、更に黒くなっている。

「……。」

まだ、歩いている…
でも、そろそろ…
しんどい、かもな。


「……ちょっと、疲れたな。」

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???
2025-12-27 22:06:03 LogID: 19381

「……」

さて、パンチのポーズなど見ていた頃は平和だったか。
歩いて、歩いて、歩いた。

「………」

横のあなたをチラと見る。
大丈夫かな。大丈夫かな。
天使は元気だった。

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???
2025-12-27 21:07:39 LogID: 19353

捨てた選択肢が、ちらつく。

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???
2025-12-27 20:04:14 LogID: 19288

歩いて、歩いて、歩いて、歩いて

何も無い。

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