『バンケット』
大宴会場。電気はないが明るい。
円形のテーブルが多くあるが椅子はない。立ち席。
奥には大きな舞台がある。
幕は朽ちて落ち、雨の舞台が公演されている
『記録[
『新規記録はありません』
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
通信機から繰り返される音に、誰かがまた終わりを選んた音に、瞼は開かぬものの、ぴくり、と反応する。
「…………げほ。」
ちゃんと息を吸えている気がしない。身体の感覚が鈍い。今自分は目を開けているのか否かも定かではない。
それでも。
「…………もう、すこし、だけ……」
それは、余りにもか細い寝言であったろうが。
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
もぞりと身体を起こし、隣で眠る友人の様子を確認する。
「……」
まだ、まだ生きている。
……そっと、再び丸くなるだろう。最後まで一緒にいるのだ。
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
大宴会場へ訪れる。小さな影があった。
ただ周りを見て回って、眠った者達へ祈りを告げる。
「どうか、いい夢を。君たちに、次こそは幸せを」
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
>>19389
「うん、おやすみ」
丸くなったまま、そっと目を閉じて。
その体温はぽかぽかと暖かいかもしれない。
「また、明日ね」
明日はきっと雨が止むと、そう信じて。
おやすみなさい。